8月11日、新型コロナウイルスの感染拡大により延期されていた東京六大学野球春季リーグの2日目が行われ、第2試合では立大が4対3で競り勝った。

昨夏の甲子園では準優勝の星稜にサヨナラ負け。以降、より一球の重みを認識しながら投げているという

 序盤の3イニングで明大のミスを見逃さず着実に得点を積み重ねた立大だったが、7回に暴投で同点を許した。そんな嫌な流れの8回から登板したのは、昨年の甲子園でも活躍し侍ジャパンU-18代表にも選出された池田陽佑(1年・智辯和歌山)。「“やっと神宮で投げられる”とワクワクしました」と強心臓のルーキーは、明大上位打線を三者凡退に抑えてチームに流れを呼び込む。
 するとその裏、「明るいチームなので立教旋風を巻き起こしたい」と意気込む冨永魁(4年・桐蔭学園)がドラフト候補右腕・入江大生(4年・作新学院)から、ライトスタンドまで放物線を描く本塁打を放って勝ち越しに成功。
9回表のマウンドにも上がった池田は三塁まで走者を進めさせるも、最後はセカンドゴロに打ち取り試合終了。池田は右の拳をギュッと握り締めると初々しい笑顔が弾けた。試合後のインタビューでは「先輩たちの声かけのおかげで楽しんで投げることができました」と宮慎太朗主将(4年・市船橋)ら上級生に感謝した。
1試合総当たりで約1週間の短期決戦となるこのリーグ戦。5回1失点でエースの中川颯(4年・桐光学園)を迷いなく交代させた溝口智成監督は「一戦必勝というより、残り4試合や秋も考えました」と継投策に踏み切ったという。それだけに新戦力の台頭は頼もしいところ。
総力戦で2017年春以来の優勝を目指す立大に強力な一員が加わった。

敗戦投手となった入江は「簡単にストライクを取りに行ったボールを狙われてしまいました」と悔しさを滲ませた

■明治大vs立教大
明大 010001100=3
立大 11100001X=4
【明】高橋、宮内、渡部翔、●入江-篠原
【立】中川、宮海、栗尾、○池田陽-竹葉
本塁打:冨永(8回ソロ)

◎明大・田中武宏監督
「普段なら考えられないミスが出てしまいました。4失策もしたら、やはり勝てません。これだけ暑い中で足を運んでくださるファンの方もたくさんいますし、対抗戦ですので残り3試合気持ちを切らすことなく戦います」

文・写真=高木遊