マンチェスター・ユナイテッド相手に善戦したコペンハーゲンの守護神がヨーロッパリーグ(EL)における1試合最多セーブの偉業を成し遂げた。イギリス『SPORT BIBLE』が伝えている。 コペンハーゲンは10日、EL準々決勝でユナイテッドと対戦…

マンチェスター・ユナイテッド相手に善戦したコペンハーゲンの守護神がヨーロッパリーグ(EL)における1試合最多セーブの偉業を成し遂げた。イギリス『SPORT BIBLE』が伝えている。

コペンハーゲンは10日、EL準々決勝でユナイテッドと対戦し、延長線の末に0-1で敗れ、ベスト8敗退となった。

新型コロナウイルスの影響により、中立地ドイツでのシングルマッチ方式の短期トーナメントにレギュレーションが変更した中、デンマークの名門にもジャイアントキリングのチャンスがあったものの、90分間を0-0のイーブンで終えた後の延長前半に与えたPKをポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスに決められ、無念の敗退となった。

しかし、同試合では鬼神のごときゴールキーピングを見せたスウェーデン代表GKカール=ヨハン・ヨンセンに多くの賛辞が寄せられた。

ヨンセンは終始劣勢を強いられる試合展開の中、前半から再三のビッグセーブを披露。もちろん、VARによる2度のゴール取り消しや3度のポスト直撃など運に恵まれた面もあったが、ヨンセンのパフォーマンスは非常に印象的だった。

試合後に出された公式スタッツによると、ヨンソンは同試合で13本のシュートをセーブし、そのうちの7本はボックス内から放たれたものだったという。そして、1試合での13セーブは2009年のELスタート以来、最多セーブ記録だ。

さらに、ヨンソンは今季のELの戦いにおいて42本の枠内シュートを浴びてきたが、そのうちの37本をセーブし、そのセーブ率は88%という圧巻の数字だ。

赤い悪魔の前に最後まで立ちはだかった“聖カール”の活躍を受け、SNS上では大きな話題に。

元イングランド代表FWのギャリー・リネカー氏は、「ヨンソンはばかばかしく思えるほど凄い。とんでもないパフォーマンス」と称賛の声を挙げれば、「オブラクやアリソンクラスのパフォーマンス」など、多くの賛辞が寄せられた。

また、あるチェルシーファンは、スペイン代表GKケパ・アリサバラガを引き合いに出し、ヨンソンのこの試合でのセーブ数と、リーグ再開後のケパのセーブ数が同じであることを揶揄し、新守護神候補として獲得に動くべきとのやや自虐的な投稿もあった。