サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…
サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)
サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。
今回は、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチがパリ・サンジェルマン(PSG)時代に決めたハットトリックだ。
今年1月にミランへと帰還すると、在籍半年でセリエA18試合に出場し10ゴールを記録。38歳とは思えない驚異の得点力を見せたイブラヒモビッチ。
衰えを知らないイブラヒモビッチは、これまで5度のリーグ得点王を受賞。今回紹介するのはPSGで初めて得点王となった2012-13シーズンの2012年12月11日に行われたリーグ・アン第17節のヴァランシエンヌ戦でのハットトリックだ。
ジェレミー・メネーズとの2トップを組んでいたイブラヒモビッチ。この試合のファーストゴールは、28分だった。
ボックス内右に侵入したメネズがフリーでシュート。これはGKがセーブするも、跳ね返ったボールをFWエセキエル・ラベッシがダイレクトシュート。これをボックス中央でイブラヒモビッチがコースを変え、先制する。
ラッキーな形で1点目を決めたイブラヒモビッチは49分に追加点。相手のクリアボールを拾ったMFハビエル・パストーレがボックス外からミドルシュート。これをGKがセーブするも、跳ね返りを押し込んで、またしてもラッキーな得点を決めた。
さらに54分、スルーパスに抜け出したメネーズがドリブルでボックス内に侵入。GKも前に出てきた中で横パスを出すと、最後はイブラヒモビッチが無人のゴールへ流し込みハットトリック達成。3ゴール全てが味方のお膳立てのおかげでのハットトリック達成となった。