マンチェスター・ユナイテッドは10日、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝でコペンハーゲンと対戦し、1-0で勝利した。 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で中立地ドイツでの一発勝負形式に変更となった異例の短期トーナメントとなったEL。…

マンチェスター・ユナイテッドは10日、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝でコペンハーゲンと対戦し、1-0で勝利した。

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で中立地ドイツでの一発勝負形式に変更となった異例の短期トーナメントとなったEL。この試合もケルンの本拠地ライン・エネルギエ・シュタディオンで開催された。

ラウンド16でリンツを2戦合計スコア7-1で下したユナイテッドは、5日に行われた2ndレグから先発メンバーを6人変更。イガロやマタ、リンガードらに代えてマルシャルやラッシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ポグバらが先発に名を連ねた。

一方、トルコ王者イスタンブール・バシャクシェヒルとのラウンド16を2戦合計3-1で突破したコペンハーゲンは、2ndレグからは先発メンバーを2人変更。2ndレグで2ゴールのウインドやファルク、元ユナイテッドのDFバレラらが先発に起用された。

比較的静かな立ち上がりとなった中、コペンハーゲンは15分にアクシデント。ボイレセンがピッチに座り込み交代を要求。ベングソンが緊急投入された。

早い時間に交代カードを使ったコペンハーゲンだが、直後にチャンスを迎える。17分、敵陣でパスカットしたウインドが素早く縦のダラミーに供給。ボックス内で粘ったダラミーのシュートが相手DFに当たると、こぼれ球をステージがボレーシュートで合わせたが、これも守備に戻ったポグバのブロックに阻まれた。

ピンチを凌いだユナイテッドは21分、左クロスをファーサイドのマグワイアが頭で折り返すと、マルシャルのフリックしたボールを最後はゴール左手前に走り込んだブルーノ・フェルナンデスが頭で合わせたが、これは枠の上に外した。

クーリングブレーク以降はユナイテッドが押し込む展開となるが、アタッキングサードでの正確性を欠き、フィニッシュまで持ち込めない状況が続く。このまま前半終了かと思われたが、ユナイテッドは前半終了間際に最大のチャンスを迎える。

45分、相手GKのロングフィードをマグワイアが弾き返すと、ラッシュフォードが頭で前線のスペースへ。これに反応したグリーンウッドがボックス右からシュートを流し込んだが、VARの末にオフサイドを取られ、ゴールは取り消された。

ゴールレスで迎えた後半、最初のチャンスはユナイテッドに生まれる。57分、ボックス左でボールを受けたグリーンウッドが左足を振り抜くと、強烈なシュートが右ポストを直撃。この跳ね返りをラッシュフォードが押し込んだが、これはオフサイドの判定でノーゴールとなる。

さらに63分には、ボックス右手前でパスを受けたB・フェルナンデスがDFのチェックに掛かる前に素早くミドルシュートを放ったが、これも左ポストに嫌われた。

後半もコペンハーゲンの中央を締める守備に苦戦するユナイテッドは、70分にフレッジとバイリーを下げてマティッチとリンデロフを投入。すると84分、バイタルエリア左でロストボールを拾ったマルシャルがカットインからコントロールショットを放つったが、これはGKヨンソンの好セーブに防がれた。結局、90分では決着がつかず試合は延長戦に突入した。

延長前半、ユナイテッドはグリーンウッドを下げてマタを投入。すると94分、ラッシュフォードの縦パスをボックス左で受けたマタが素早いターンから折り返しを入れると、中央で待ち構えていたマルシャルがA・ビランドに倒され、PKを獲得。このPKをB・フェルナンデスがゴール左に突き刺し、ユナイテッドが待望の先制点を奪った。

さらにユナイテッドは、延長前半終了間際にも左CKの流れからリンデロフに決定機が訪れたが、シュートは右ポストを直撃した。

延長後半はユナイテッドがコペンハーゲンの猛攻を受けたが、集中した守りでこれをシャットアウト。結局、B・フェルナンデスのPK弾で逃げ切ったユナイテッドがコペンハーゲンを下してベスト4進出を決めている。