サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free K…

サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。

この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。

今回は、ダービー・カウンティで選手兼コーチとしてプレーする元イングランド代表FWウェイン・ルーニーが決めたフリーキックだ。

2020年1月に選手兼コーチとしてチャンピオンシップ(イングランド2部)のダービーに加入したルーニー。第37節のブラックバーン戦を除く全24試合にキャプテンとして先発出場を果たすなど、欠かせぬ戦力となっていた。

2020年7月1日に行われたチャンピオンシップ第40節のプレストン・ノースエンド戦では、全盛期を彷彿とさせるような鮮やかFKを決めた。

18分、ダービーはゴール正面右、ゴールまで約20mの好位置でFKを獲得すると、ルーニーがキッカーを担う。

放たれたシュートは、相手の壁の端を通過すると、そこから急激に曲がり、左のサイドネットへと吸い込まれるような軌道を描いた。あまりのコースと変化に相手GKは微動だにできず。ただただ見送ることしかできなかった。

試合は、ダービーこの1点を死守し、そのまま1-0で勝利。チームは5連勝を飾った。