明治安田生命J1リーグ第9節、セレッソ大阪vsFC東京が9日にヤンマースタジアム長居で行われ、0-0のドローに終わった。 前節、湘南ベルマーレを破り4戦無敗で2位に浮上したC大阪は、ミッドウィークに行われたYBCルヴァンカップでも浦和レッズ…
明治安田生命J1リーグ第9節、セレッソ大阪vsFC東京が9日にヤンマースタジアム長居で行われ、0-0のドローに終わった。
前節、湘南ベルマーレを破り4戦無敗で2位に浮上したC大阪は、ミッドウィークに行われたYBCルヴァンカップでも浦和レッズを相手に公式戦2試合連続のウノセロ勝利。スペイン出身の智将の下、今季も堅守が光るチームは、2006年を最後にホームで負けのない相性が良い相手に対して、公式戦3連勝を目指した。なお、4日前の浦和戦からは先発5人を入れ替え、2トップはブルーノ・メンデス、奥埜のコンビとなった。
一方、サガン鳥栖に今季初白星を献上する2-3の敗戦を喫し、3戦未勝利と調子が下降気味の6位・FC東京は、鬼門の地で4戦ぶりの白星を目指す。ACL参戦のためミッドウィークに試合がなかったことで、先発の変更は2選手のみ。ただ、守護神の林に代わって、22歳の生え抜きGK波多野がJ1デビューを飾った。
いつも通りの[4-4-2]で臨んだC大阪に対し、アウェイのFC東京は永井、ディエゴ・オリヴェイラ、レアンドロを前線に並べた[4-3-3]の布陣を採用。立ち上がりから互いにクロスを起点にチャンスを作り合う中、11分にはホームチームにビッグチャンス。
左サイドの清武から右足インスウィングの絶妙なクロスがゴール前に供給されると、これをフリーの坂元が左足で丁寧に合わせる。だが、至近距離からの決定的なシュートはGK波多野のビッグセーブに遭う。それでも、この決定機をキッカケに流れを掴んだC大阪は、23分にも厚みのある攻めから最後はボックス手前の藤田が左足のミドルシュートで相手ゴールを脅かす。
一方、飲水タイムを経て徐々にディエゴ・オリヴェイラを起点としたカウンターが機能し始めたFC東京は、幾度となく良い形を作り出していく。そして、前半終了間際にはボックス付近でのレアンドロ、永井、安部の連係からゴール右の安部にシュートチャンスも、ここはDF松田の見事な絞りの対応に遭い、先制点とはならず。
迎えた後半、C大阪がブルーノ・メンデスに代えて都倉、FC東京が永井に代えて内田と、比較的早い時間帯に交代カードを切った中、前半同様に一進一退の攻防が続く。互いに都倉、ディエゴ・オリヴェイラを前線の起点とし、深い位置まで攻め込む場面を作るが、リーグ屈指の守備陣が簡単にゴールを割らせない。
そういった拮抗した展開の中、76分には右サイド深くで巧みな仕掛けを見せた坂元が入れたクロスの流れからC大阪に決定機も、丸橋が右足で放ったシュートはDFのゴールカバーに遭い、均衡を破る先制点とはならず。
その後、試合終盤にかけて互いにフレッシュなアタッカーをピッチに送り込み、球際での勝負が強調される白熱の攻防を見せる。後半アディショナルタイムには丸橋のシュートをGK波多野が冷静にセーブして見せれば、直後にはアダイウトンの右クロスに反応したレアンドロの決定的なヘディングシュートを今度は桜の守護神キム・ジンヒョンが圧巻の反応ではじき出し、こちらもゴールを割らせず。
そして、過密日程を感じさせないハイインテンシティ、J1デビューの波多野、貫録のキム・ジンヒョンと両GKの活躍が光った一戦は0-0のドローに終わった。
セレッソ大阪 0-0 FC東京