たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。 しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝…
たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。
しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。
今回は、スペイン人GKビセンテ・グアイタがクリスタル・パレスで見せたスーパーセーブだ。
バレンシアの下部組織で育ち、生え抜きのGKとしてバレンシアでプレーしたグアイタ。2014年に移籍したヘタフェで安定したセービングを見せると、2018年夏にクリスタル・パレスに移籍し、現在は守護神としてゴールマウスを守っている。
そんなグアイタは、2018年12月26日に行われた、プレミアリーグ第19節、カーディフ戦では素晴らしい反応の好セーブでチームのピンチを救っている。
シーズンの前半を終え、14位のパレスが残留争い候補の17位カーディフをホームに迎えたこの試合は、両者決め手を欠き、拮抗した試合となる。
しかし、0-0で迎えた80分、カーディフに決定機が訪れる。パレスボックス内にカーディフからロングボールが放り込まれると、DFママドゥ・サコーがこれをヘディングでクリア。しかし、これがクリアミスになり、ルーズボールがボックス内左へ転がると、フリーになっていたFWジュニオール・ホイレットの正面へ。強烈なシュートを放ったホイレットだったが、グアイタがこれを超人的な反応でセーブ。終盤に訪れた絶体絶命のピンチを見事に凌いでみせた。
これでスコアを0-0に保ったクリスタル・パレスは、そのままスコアレスドローで勝ち点1を積み上げている。