新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった陸上の群馬県高校総体の代替大会第3日が8日、前橋市の正田醤油スタジアムで開かれ、男子棒高跳びで昨年のインターハイ王者・前橋育英3年古沢一生が5m51を跳び、江島雅紀(当時 荏田・神奈川)が201…
新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった陸上の群馬県高校総体の代替大会第3日が8日、前橋市の正田醤油スタジアムで開かれ、男子棒高跳びで昨年のインターハイ王者・前橋育英3年古沢一生が5m51を跳び、江島雅紀(当時 荏田・神奈川)が2017年にマークした5m50の高校日本記録を1センチ上回り、歴史に名を刻んだ。
古沢は、5mから試技を開始し、5m20まで1度でクリア。県高校記録となる5m41は2度目での成功となったものの、続く5m51も勢いに乗って2度目でバーを超え、快挙を成し遂げた。
競技後でのインタビューでは、「この大会で(高校記録を)出そうと思っていたので出すことができて嬉しい」と率直な思いを述べ、コロナ禍でうまく練習できない時期もあったが、「条件は全国のみんなと一緒なのでその中で自分ができる基礎体力や筋力の維持に務めた」。ポールを使った技術練習ができない時期は長かったが、取り戻せる自信はあったという。「1人ではできない競技なので、周りと高め合う仲間の存在もいたこともあり、この記録を出せた」と話していた。
古沢は、先月18日の群馬県選手権で5メートル31の県高校新記録を叩き出したばかりだった。10月に広島で開かれる「高校陸上2020」でさらなる記録の更新に期待したい。