「全米オープン」を欠場することを決め、「全仏オープン」での13度目の優勝を目指すラファエル・ナダル(スペイン)。だが、場合によっては実戦調整なしに、ぶっつけ本番で挑むことになる可能性があるよう…

「全米オープン」を欠場することを決め、「全仏オープン」での13度目の優勝を目指すラファエル・ナダル(スペイン)。だが、場合によっては実戦調整なしに、ぶっつけ本番で挑むことになる可能性があるようだ。「ローマでプレーするかどうかは分からない」と発言していると米テニスメディアのTENNIS.comが報じている。【関連記事】ナダル着用の特別なマスクに注目が集まる。「どこでそのマスク買えるの!」

ナダルは9月13日に開幕を予定していた「ATP1000 マドリード」へ出場予定だったが、同大会はスペインで新型コロナウイルスが再拡大しているため中止となった。そのため「全仏オープン」の前哨戦は、9月8日開幕予定の「ATP250 キッツビューエル」と9月20日開幕の「ATP1000 ローマ」のみとなっている。

またATP(男子プロテニス協会)は「ATP1000 マドリード」の中止を受け、「ATP1000 ローマ」側に、シングルスのドローサイズを64から96へ、日程を変更し8日間開催から11日間開催とする案を提案したとされる。

それもあり、ナダルは「ローマでプレーするかどうかは分からない。マドリードの中止の後、スケジュール変更のニュースがあるだろうし、そこから決断しなければならないだろう」とコメントしている。ナダルは同大会で過去9度優勝。昨年もノバク・ジョコビッチ(セルビア)を決勝で破って優勝を飾っていた。

ただ「すべてがコントロール下にあるか次第だ」とも話しており、新型コロナウイルスの拡大が最も気がかりなようだ。

またナダル自身は今年はツアーが中止される方がいいとしつつも、一方で「テニスツアーを再開させようとしているATPやUSTA(全米テニス協会)の仕事と前向きな姿勢をリスペクトしている。またお金を稼ぐためにプレーしたい選手のことも同様だ」とツアー再開の動きについては理解を示している。

「全仏オープン」は9月27日から10月11日の日程で行われる予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「Nitto ATPファイナルズ」でのナダル

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)