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8月に入り、プロ野球も開幕から約3分の1を消化。今年は120試合制でオールスター休み期間がないため、学校でいえばちょうど「1学期」を終えた頃合いだ。今季から就任した新監督3人の采配にも特徴が現れ、それぞれ明暗が分かれている。チーム成績、データ、采配などを総合して「新監督の1学期通信簿」を5段階評価で勝手につけてみた。
セ2位 ヤクルト高津臣吾監督「5」
セ6位 広島佐々岡真司監督「2」
パ2位 楽天三木肇監督「4」
(開幕~8月3日時点)
●ヤクルト2位
37試合17勝15敗5分け
(昨年6位=借金23)
【攻撃】
打率.249(4位)、本塁打34(5位)、得点166(2位)、盗塁22(3位)
【守備】
防御率4.61(6位)、失点187(6位)、失策17(2位)
開幕前、野球評論家の大多数が最下位予想だった高津スワローズが、首位争いを演じる大健闘を見せている(首位巨人と4ゲーム差)。昨季まで2軍監督だった強みを生かし、若手の積極起用で選手の力を引き出し、粘り強い戦いぶりが目立つ。
打線はバレンティンが抜けたが、20歳村上を不動の4番に据え(8月3日時点で)リーグトップの38打点と期待以上の働きぶり。山田哲の不調は誤算だが、山﨑、西浦、塩見らが伸び伸びと躍動している。捕手は開幕直前に中村、開幕後に楽天から加入した嶋が故障で離脱。苦しい台所事情でも、適性をよく知る西田、古賀、井野らを使い分けている。何より、キャプテンに指名した青木の存在感で、ベンチのムードがいい。
課題は防御率ワーストの投手陣。石川が故障離脱し、先発は小川が4勝と孤軍奮闘。中継ぎの出番が多いが、2年目清水、4年目寺島と結果を残せないでいたドラ1コンビに登板機会を与え、試合で自信をつけさせている。地味に効いているのが、遊撃手の新外国人エスコバー。派手さはないが、メジャーでゴールドグラブを獲得した守備の安定感は絶大で、併殺数はリーグトップの106。守備のミスで崩れるケースが減り、1点差試合は4勝2敗、引き分け5と接戦を簡単に落とさなくなった。
選手層が厚くないチームで、 故障者も出るなか、与えられたコマでやりくりし、昨季借金23の最下位チームを変革する監督の手腕が光る。下馬評がおそろしく低かったことも踏まえ、高津監督の1学期通信簿は「5」としたい。
●広島6位
36試合13勝19敗4分け
(昨年4位、貯金0)
【攻撃】
打率.281(1位)、本塁打39(3位)、得点165(3位)、盗塁15(4位)
【守備】
防御率4.46(5位)、失点173(4位)、失策20(4位)
チーム打率.281と12球団ナンバーワンの打線を持ちながら、接戦の弱さで借金6の最下位に沈んでいる佐々岡カープ。継投失敗が目立ち、1点差試合では5戦全敗。抑えの大誤算が響いている。開幕から守護神に据えた新外国人スコットは6試合で防御率22.50と炎上。菊池保、一岡と代えては結果を残せず、36試合でセーブ数はチームでわずか3しかない。経験のある中崎は右膝手術明けで、開幕前の不安を露呈してしまっている。
先発陣にもシワ寄せがきている。7月24日のDeNA戦(横浜)が象徴的だった。開幕から2試合連続完投のエース大瀬良が2イニングで緊急降板し、2軍落ち。1点リードの9回に起用された一岡は満塁弾を浴びて逆転サヨナラ負けした。試合後、佐々岡監督は「(抑えは)気持ちが強くないと。こちらが託しているのでね」と苦言を呈したが、3連投だった右腕への指揮官コメントには批判の声も多かった。
攻撃面は悪くない。長く低迷していた堂林が復活し(8月3日時点で).357の首位打者。侍ジャパンの4番鈴木誠ら打線がいいだけに、バントを多用する戦術は、簡単にアウトを与え、攻撃の流れを切るように感じられる場面も。個々のポテンシャルが高い打線を、持てあましている印象だ。
ドラ1ルーキー森下が先発ローテで初勝利を挙げたのはチームの明るい希望だが、救援陣が手薄で球数が多くなることもあり、負担が心配されている。現役時代、138勝106セーブを挙げ、先発も抑えも経験のある佐々岡監督だが、継投の難しさに頭を悩ませていることだろう。18年まで3連覇したチームでの最下位だけに、1学期の通信簿は「2」。巻き返しに期待したい。
●楽天2位
38試合20勝17敗1分け
(昨年3位、貯金3)
【攻撃】
打率.273(1位)、本塁打44(1位)、得点216(1位)、盗塁27(3位)
【守備】
防御率4.16(4位)、失点165(3位)、失策22(4位)
三木イーグルスは、強力打線で開幕ダッシュに成功した。14試合目での10勝到達は、両リーグ一番乗り。走塁面の意識改革に着手し、昨季143試合でリーグワースト48だった盗塁は、今季38試合ですでに27を記録。重盗を成功させるなど、次の塁を貪欲に狙う姿勢が、攻撃力をさらに高めている。4番浅村が13本塁打、45打点でともにリーグトップと打線を引っ張る。
好調だった投手陣が7月に入って、ほころびを見せ始める。先発転向した松井に代わって4セーブを挙げていた森原が防御率9.00と乱調。抑え失敗が続いて、チームも波に乗れず7月は負け越し。ソフトバンクに首位の座を明け渡した。
首位争いする三木監督の采配もさることながら、ヤクルト時代にチームメートだった石井一GMとタッグを組み、チームとして編成面に力を入れている。オフの補強でロッテから獲得した鈴木と涌井、パドレスを退団した牧田、オリックスから加入したロメロら、新戦力が見事に力を発揮している。
シーズンに入っても補強の手はゆるめず、巨人と2つのトレードを敢行。出場機会が少ないウィーラーと池田駿を交換。左のワンポイント高梨の代わりに高田を獲得し、課題の投手陣底上げを図った。功労者だった嶋らを放出する編成方針には賛否両論でているが、メジャー流で次々と選手を動かしてチームを活性化させる石井一GMにはブレがない。
大型補強と現有戦力を融合させ、好スタートを切った三木監督の1学期評価は「4」。リリーフ陣を整備し、出遅れている岸、松井といった実績ある選手が戻ってくれば、13年以来の優勝も現実味を帯びてくる。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。