サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free K…
サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。
この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。
今回は、パリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアが決めたフリーキックだ。
マンチェスター・ユナイテッドで不遇の時期を過ごした後、2015年にPSGに加入したディ・マリアはここまで公式戦218試合で80ゴールを記録、チャンスメーカーとして抜群の存在感を誇り、プレースキックでもその左足の正確さを見せつけている。
中でも2019年の3月17日に行われたリーグ・アン第29節のマルセイユ戦では見事なFKを決めている。
前半アディショナルタイムにディ・マリアのアシストからFWキリアン・ムバッペがゴールを決め、先制に成功したPSGだったが、後半開始直後に同点に追いつかれる。
それでも、後半10分にディ・マリアが勝ち越しとなるゴールを奪うと、さらに後半21分にゴール正面約27メートルの位置で得たFKのキッカーを担当する。
左足から放たれた一撃は、マルセイユの壁4人の上を越えると、ゴール右側に向かって大きな弧を描きながら落下。右ポストを直撃してそのままネットを揺らした。
絶好調ぶりをアピールする一撃を決めたディ・マリアの2ゴール1アシストという全3ゴールに絡む活躍で、