第96回全国高校ラグビーフットボール大会の東京都予選は11月6日、江戸川陸上競技場で準決勝4試合をおこない、13日の決勝戦は、第1地区が東京高×早稲田実業、第2地区は國學院久我山×明大中野で争われることが決まった。

 第1地区の準決勝第1試合は、東京高×都北園。 
 昨年は抽選によって花園切符を逃している東京高は、前半からエンジン全開。前半3分に先制トライを奪うと、サイド幅いっぱいに展開するラグビーで圧倒した。前半だけで7トライを奪い、41-0として後半を迎える。
 大きなビハインドを背負った都北園は、主将の一撃が流れを変えた。後半開始早々、エリア中央付近で主将のSO廣田強がビッグタックル。反則を誘ってマイボールを確保、敵陣に入ると、応援団の大声援を浴びながらFW・BK一体のモールでトライラインに迫る。最後はFL栗城駿人がグラウンディングし、5点を返した。
 しかし、後半の入りこそペースを乱した東京高だったが、その後息を吹き返し、後半に計6トライを挙げる。都立勢として7年ぶりの4強入りを果たした都北園フィフティーンだったが、その後はノートライに抑えられ、ファイナルスコアは79-5。東京高が2大会ぶりの花園出場へ、王手をかけた。

 第1地区のもう1試合は、明大中野八王子×早稲田実業。
 序盤戦から、強力なフィジカルを土台とする早実のラグビーが光った。前半7分、早実はFWがフェイズを重ね、PR木村陽季が先制トライを奪う。15分には自陣ゴール前のピンチを耐え抜くと、ボールを奪い、CTB中西亮太郎が約80メートルを切り返す独走トライ。
 対する明中八王子は、FB山中康大などがライン突破をするが、サポートプレイヤーへのパスミスなどがあり、トライラインが遠かった。
 前半を17点リードで折り返した早実は、後半開始直後にノーホイッスルトライ。1対1のフィジカルバトルで勝ち、サポートプレイヤーも豊富だった。成熟度で優位に立つ早実は、後半だけで5トライを挙げた。
 一方、被トライのたびにインゴールで声を掛け合い、最後まで体を張り続けた明中八王子。後半ロスタイム、自陣から連続攻撃。しかし、ターンオーバーを許し、ノーサイド。46-0のスコアで、最後のホイッスルを聞いた。
 成長著しい早実は、77大会ぶりの全国大会出場を懸け、11月13日、東京高と秩父宮で雌雄を決する。

 第2地区の準決勝第2試合、目黒学院×明大中野は、接戦となった。
 明中は前半12分、敵陣ゴール前でラックサイドの攻撃を重ね、ポスト下での密集戦となる。ここで高速バックスを誇る明中は、BKへ配球。SO中村勇太が1対1を外で振り切り、先制トライをもぎ取った。
 対する目黒学院は、PRハラシリ シオネ、CTBヴァカラヒ シオエリらのパワフルランナーを駆使した多彩な攻撃で、明中ディフェンスを脅かす。しかしハンドリングミスなどでチャンスを活かしきれない。先制トライで勢いづいた明中は、前半23分にもCTB柳翔太が右中間にグラウンディングし、14-0で前半を折り返した。
 後半開始直後、明中のキックオフのミスから敵陣に入った目黒学院は、PRハラシリ シオネが豪快な突進をみせてスコアラーとなる。勢いに乗りたい目黒学院だが、その後密集での反則などで、敵陣に入れない時間帯が終盤まで続く。明中FWの献身的なプレーも光った。
 すると後半21分、明中はショートサイドを速攻。LO片倉康瑛が右隅に飛び込んで、雄叫びを上げた(19-7)。目黒学院は後半ロスタイムに1トライを返すが、ノーサイド。
 交代選手は両チーム合わせて1人のみ(後半5分 明大中野8→20)。PRハラシリ シオネも、後半途中に右足を負傷しながらファイトを続けた。
 最終スコアは19-12。全員が懸命にタックルを続け、勝利をもぎ取った明中。昨年涙をのんだ決勝の舞台へ、今年も駒を進めた。

 第2地区の準決勝もう1試合は、東京朝鮮×國學院久我山。昨年の両地区の代表チーム同士が顔を合わせた一戦は、詳報通り、15-0で國學院久我山が勝利。國學院久我山は3大会連続の全国大会出場を目指し、次の日曜日(13日)、秩父宮ラグビー場で明大中野と激突する。(文:多羅正崇)

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