サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free K…
サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。
この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。
今回は、レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督がユベントス時代に決めたフリーキックだ。
カンヌでのデビュー後、ボルドーで頭角を現したジダン氏は、1996年から、レアル・マドリーへと移籍する2001年までユベントスでトップ下として活躍。在籍5年で公式戦212試合に出場し31ゴール36アシストを記録している。
いくつもの名ゴールを決めているジダン氏だが、1997年10月1日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦では見事なFKからゴールを奪っている。
3-1と2点ビハインドで迎えた試合終了間際の90分、ユベントスはゴール正面やや左、ボックス際でFKのチャンスを獲得する。
ゴールまでの距離が近すぎるように思えたものの、ジダンは短めの助走から右足をしっかりと振り抜くと、スピードのあるシュートをゴール左に突き刺した。
スピードもあるシュートには、相手GKピーター・シュマイケルも反応できず。悔しさを露わにしていた。