18歳ザギトワの“引き際”に露コーチ言及　活躍維持できなければ「きっと引退する」

ロシアの有名コーチ・ヴェリコワ氏がザギトワについて語る

　フィギュアスケートの平昌五輪女王アリーナ・ザギトワ（ロシア）。一時的な休養から、本格的な練習を再開したことが地元メディアに報じられていた18歳について、母国の有名コーチは「第一線で活躍するための準備ができていないと感じるなら、きっと引退するでしょう」と話しているようだ。ロシアメディアが報じている。

「『自身の考えを尊重するはず』　ロシアの有名コーチが語る、ザギトワの引退は若きライバルに敗れた時」との見出しで記事を掲載したのは、地元放送局「ロシアトゥデー」だった。ザギトワについて、リュドミラ・ヴェリコワ氏が語った内容を伝えている。

　ザギトワは昨年末のロシア選手権を欠場し、一時的に休養することを明かしていたが、5月には母国の強化指定選手に復帰。本格的な練習再開をすることが地元メディアに報じられていた。

　記事では「ヴェリコワ氏はアリーナ・ザギトワについて、同選手が第一線での活躍を維持できなくなれば引退は早いだろうとの考えを明かした」と記し、同氏のコメントをこう伝えている。

「今後何が起きるか見てみましょう。ただ、ザギトワは自身の考えを尊重するはずです。第一線で活躍するための準備ができていないと感じるなら、きっと引退するでしょう。たとえそうなったとしても、彼女には失うものなど何もありません。育ちの良い女の子ですからね」

若き才能が多いロシアで「競い合えると考えるなら嬉しい」

　ロシアではトルソワ、シェルバコワ、コストルナヤのほか、世界ジュニアVの14歳ワリエワや11歳で3回転アクセルを成功させたジリナなど、若き才能が次々と台頭している。ただ、ヴェリコワ氏はザギトワがこうした選手たちと競い合うことを願っているようだ。

「もし、彼女（ザギトワ）が若いライバルたちとまだ競い合えると考えるなら、私は嬉しく思います。ロシアにオリンピアンが多いほど、それは良い状況なわけですから」

　こう話したというヴェリコワ氏。記事では最後に、2022年の北京五輪で金メダルを獲得する選手が誰になるかを予想した同氏の言葉を伝えている。

「カミラ・ワリエワがまだトゥトベリーゼの元にいることを忘れてはいけません。おそらく2022年（北京冬季五輪）に金メダルを手にするのはワリエワでしょう」

　ザギトワもまだ18歳。再び第一線で戦う姿を見せてくれるか、ヴェリコワ氏も注目している。（THE ANSWER編集部）