サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、バイエルンのクロアチア代表MFイバン・ペリシッチがインテル時代に決めたハットトリックだ。

これまでドルトムント、ヴォルフスブルクで活躍してきたペリシッチは2015年にインテルに加入。今季は昨年から続く去就問題やアントニオ・コンテ新監督から信頼を得られていなかった事情もあり、バイエルンへとレンタル移籍中だが、左ウイングを主戦場に在籍4年間で常に主力として活躍を続けてきた。

2017年12月3日に行われたセリエA第15節のキエーボ戦では、自身にとってセリエAで初となるハットトリックも決めている。

まずは23分、左サイドを突破したDFダビデ・サントンが角度のないところからシュートを放つ。これは相手GKステファノ・ソレンティーノに弾かれるも、そのこぼれ球がペリシッチのもとへ。ペリシッチはこれをダイレクトで捉えると、これもソレンティーノが触れるも、威力のあるシュートはゴールラインを割り、先制に成功する。

そしてインテルが1点を加えて迎えた57分、今度はペリシッチの個人技が炸裂する。左サイドを持ち上がったペリシッチは得意のドリブルからボックス左に侵入。そのまま左足でゴール右へと蹴り込んだ。

このゴールでダメ押しとしたインテルは60分にも追加点を奪う。そして、試合終了間際の後半アディショナルタイム、ペリシッチはボックス中央から再び左足でグラウンダーのシュートをゴール右に決め、ハットトリックを達成している。

結局インテルは5-0と大勝。ペリシッチにとっては、キャリア初のハットトリックとなった。