たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。 しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝…
たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。
しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。
今回は、パリ・サンジェルマンのコスタリカ代表GKケイロル・ナバスが見せた好セーブだ。
2014年、ブラジルワールドカップ(W杯)でコスタリカ代表の守護神として超人的な活躍を見せたナバスは、この活躍を評価され、その夏レマル・マドリーへ加入。同クラブのレジェンドである元スペイン代表GKイケル・カシージャスの後釜として正守護神の座につき、自身のキャリアの中で大きなステップアップを成し遂げた。今シーズンから加入したPSGでも新守護神として、チームのリーグ・アン制覇に貢献している。
そんなナバスは2019年9月14日に行われた、リーグ・アン第5節、ストラスブール戦で見せたセーブで鮮烈なデビューを飾っている。
この試合がデビュー戦となったナバスは、0-0で迎えた18分、その実力をPSGサポーターに知らしめる。中央突破からチャンスを作ったストラスブールは、FWリュドヴィク・アジョルクがボックス手前でボールを持つと、左足で低く狙いすましたシュートを放つ。強烈なシュートはゴール右サイドネットに一直線に向かっていったが、素早く体を倒し手を伸ばしたナバスがファインセーブを見せ、コーナーキックに逃れた。
これがナバスのPSGの選手としてのファーストタッチとなったが、最初のタッチでチームのピンチを救うスーパーセーブを見せることとなった。なお、試合は1-0でPSGが勝利している。