13歳少女がまた活躍、ベテラン選手相手に堂々の戦い

7月にチェコで行われたエキシビションマッチで、世界54位のカテリーナ・シニアコバ（チェコ）を破って話題になった13歳の少女が、「アルティメット・テニス・ショーダウン2」でもその輝きを見せた。ITF（国際テニス連盟）ウェブサイトが伝えている。【実際の動画】13歳少女が世界ランク59位コルネとの大接戦

13歳のブレンダ・フルフリトバ（チェコ）は、パトリック・ムラトグルー氏の主催するエキシビション大会「アルティメット・テニス・ショーダウン2」に出場。アリゼ・コルネ（フランス）を相手に堂々たる戦いぶりを見せ、将来のスター選手となる片りんを見せた。

今回の大会には2人の他に優勝したアナスタシア・パブリウチェンコワ（ロシア）、オンス・ジャバー（チュニジア）の4人が出場。コルネは自己最高ランキング世界11位のベテランで、フルフリトバより17歳年上だ。最終的にはコルネが勝利したが、13歳の相手に強い印象を受けた。

コルネは、「精神的にきつい試合だったけど、年上の私が勝てて良かったわ。13歳であんなプレーができるなんてすごい。将来素晴らしい選手になることは間違いないわ。3、4年後の彼女を見るのが楽しみよ」と語った。

フルフリトバはまだ12歳だった昨年8月に、姉と共に「ITFワールドジュニアテニス」でチェコを優勝に導き、注目を浴びた。その大会で彼女は10試合を戦い、1セットも落とすことなく10勝を挙げたのだ。出場選手は14歳以下だったが、対戦相手はすべて年上だった。

それについて彼女は「テニスを始めた時からいつも年上の相手とやっているから、普通のことよ」とこともなげに言った。

フルフリトバは動きが速く、ベースラインでのプレーにたけており、既にすごい集中力を持っている。姉である15歳のLindaも、自己最高ランキング809位の将来が楽しみな選手だ。

彼女らの父は二人について語った。「二人は激しく戦いながら育ってきた。妹はいつだって姉に勝ちたいし、姉は負けたくないからね。でも二人が戦うのはコート上だけだ。コートを離れると、互いに励まし合い、支え合っているよ」

チェコのジュニアチームの監督によれば「二人はまったく違うタイプのプレーヤーだ。二人ともベースラインでのプレーが素晴らしいけど、Lindaはパワフルなボールを打つ、ブルドッグのような選手。Brendaは全然違う」

「2年前にココ・ガウフ（アメリカ）が“ワールドジュニアテニス”で素晴らしいプレーを見せた。Lindaもガウフのようになると思うよ。姉妹は二人ともプロ選手を目指している。怪我さえしなければ、そうなるだろう」

昨年「ワールドジュニアテニス」決勝でチェコと戦ったアメリカチームの監督も賛同。「姉のLindaは12歳の頃からその才能を見せていた。姉妹は二人とも、テニスIQが高く、動きが良くて、たくさんの大会に出て経験を積んでいる」

「テニスをよく理解しているし、家族や周りの人々から良いサポートを得ている。きっとプロで活躍できると思うわ。あとはLindaとBrenda、本人次第よ」

（テニスデイリー編集部）

※写真は2020年ベルリンエキシビション大会で試合後ラケットタッチのイメージ

(Photo by Alex Davidson/Getty Images for LTA)