サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free K…

サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。

この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。

今回は、元チェコ代表MFパベル・ネドベド氏がユベントス時代に決めたフリーキックだ。

現役時代、無尽蔵のスタミナやチェコの大砲と呼ばれる強烈なシュートを武器に大活躍したネドベド氏だが、キック精度の高さにも定評があった。

2005年10月2日に行われたセリエA第6節のインテル戦では、ライバルであるインテル相手に直接FKを沈めている。

FWダビド・トレゼゲのゴールで先制したユベントスは34分、ゴールやや左、ペナルティーアーク手前の位置でFKのチャンスを獲得する。

雨が降りしきる中、FWズラタン・イブラヒモビッチとともにボールの近くに立ったネドベドは、助走から右足を一閃。巻いて落とすシュートを選択した。

壁をギリギリ超える低弾道のシュートは、スピードを落とすことなくゴールへと向かい、ゴール左に突き刺さった。

ネドベドの直接FKで貴重な追加点を獲得したインテルはそのまま2-0で勝利。イタリアダービーで勝ち点3を獲得している。