約5カ月の中断を経てヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16の2nレグが6日に再開される。ベスト8進出を懸けて戦うラウンド…

約5カ月の中断を経てヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16の2nレグが6日に再開される。ベスト8進出を懸けて戦うラウンド16第2戦の展望を紹介していく。

◆ラウンド16・2ndレグ◆

8/5(水)

《25:55》

シャフタール vs ヴォルフスブルク

コペンハーゲン vs イスタンブールBBSK

《28:00》

インテル vs ヘタフェ※

マンチェスター・ユナイテッド vs リンツ

8/6(木)

《25:55》

セビージャ vs ローマ※

レバークーゼン vs レンジャーズ

《28:00》

バーゼル vs フランクフルト

ウォルバーハンプトン vs オリンピアコス

◆ラウンド16・1stレグ結果◆

ヴォルフスブルク 1-2 シャフタール

イスタンブールBBSK 1-0 コペンハーゲン

リンツ 0-5 マンチェスター・ユナイテッド

レンジャーズ 1-3 レバークーゼン

フランクフルト 0-3 バーゼル

オリンピアコス 1-1 ウォルバーハンプトン

※一発勝負形式に変更

★スペインvsイタリアの2カードは中立地ドイツでの一発勝負

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新型コロナウイルス(COVID-19)による深刻な影響を受けたEL。3月12日に行われたラウンド16初戦から約5カ月の中断を経て、ようやく再開に漕ぎ着けたものの、大幅なレギュレーションの変更を余儀なくされている。

各国リーグ戦と同様に無観客開催は当然のこと、コロナウイルス感染拡大防止の観点から、準々決勝以降は感染が比較的抑えられているドイツでの一発勝負形式のトーナメントに変更。ただ、ラウンド16の2ndレグに関してはホーム&アウェイの公平性から、1stレグをすでに完了している6カードに関しては初戦をアウェイで戦ったチームの本拠地での無観客開催が決定。一方、3月時点でパンデミックが深刻化し、渡航許可などの問題で延期となっていたインテルvsヘタフェ、セビージャvsローマの2カードは、準々決勝以降の開催地であるドイツでのシングルマッチ形式に変更となっている。

その特殊な形式での初陣となるのが、5日にヴェルティンス・アレーナで開催される今季セリエA2位のインテルとラ・リーガ8位のヘタフェによる堅守を売りとするチーム同士の一戦だ。

チャンピオンズリーグ(CL)3位敗退組として決勝トーナメントからの参戦となったインテルは、ルドゴレツを一蹴して今ラウンドに到達。セリエAでは格下相手の取りこぼしに課題も、5勝3分けの8戦無敗で2位フィニッシュ。クラブ上層部との確執が表面化しているコンテ監督の存在は懸念材料も、完全移籍での買い取りに向け交渉が続いていた、絶好調のFWサンチェスがメンバー入りを果たしている点は朗報だ。一発勝負に向けては前線のオプションで明らかにアドバンテージを有しており、スタメン選考、5枚の交代カードの切り方など、我慢比べの展開の中で違いを生む指揮官の采配が勝敗のカギを握る。

一方、ヘタフェは5敗2分けの7戦未勝利でリーグ戦を終えている上、その7試合で奪ったゴールはわずかに1点と深刻な得点力不足に喘いでおり、ここまでの準備期間での攻撃の改善に注目したい。格上を相手にする今回の一戦ではとにかく相手に先制点を与えることだけは避けたい。

そのインテルvsヘタフェの翌日に行われるもうひとつのスペインとイタリア勢同士の対決となるセビージャとローマは、意外にも公式戦では初対決。だが、セビージャSDモンチ氏や古巣対決となるローマのDFファシオとFWペロッティなど、クラブ間の関係性は深い。

今シーズンのセリエAを5位でフィニッシュし、リーグ戦でのCL出場権を逃したローマは、今大会初優勝でCL出場権を目指す。シーズンを通した安定感のなさがトップ4を逃した要因だが、最後は7勝1分けの見事な戦績で終えており、[3-4-2-1]へのシステム変更をキッカケに絶好調だ。レンタル契約終了に伴い、ディフェンスリーダーのDFスモーリング不在は大きな痛手だが、MFザニオーロの復帰によって攻撃の破壊力は抜群だ。

対して堅守を武器にロペテギ新体制1年目を見事に4位フィニッシュしたセビージャは、すでに来季CL出場権を手にしているが、大会最多優勝チームとして6度目の優勝を目指す。引き分けの多さは目立つものの、2月半ば以降の公式戦17戦無敗(8勝9分け)と相手を上回る好調さを維持している。ただ、ローマに比べて、約2週間早くシーズンを終えたことが、良い休養、試合勘の欠如、のいずれに該当するかは注目ポイントになりそうだ。

★ユナイテッド&レバークーゼンは試運転の試合に

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前述の2カードと異なり、今ラウンドに関しては無観客を除き通常通りの開催となる6カードでは、1stレグの結果によって優勝候補筆頭のマンチェスター・ユナイテッドやレバークーゼン、シャフタールあたりが余裕を持った形で試合に臨めそうだ。

とりわけ、今シーズンのプレミアリーグを3位でフィニッシュし、勢いに乗るユナイテッドは敵地で行われたリンツとの初戦を5-0で圧勝しており、今後の戦いを睨んでターンオーバーの採用が見込まれるところ。総力戦となる今後の戦いに向け、MFブルーノ・フェルナンデスや若手3トップに続く選手たちの台頭が期待される。

また、今シーズンのブンデスリーガを5位で終えたレバークーゼンは、レンジャーズとの敵地での初戦を3-1で勝利しており、ユナイテッド同様に大きなアドバンテージを手にしている。さらに、対戦相手のレンジャーズは3月以降、公式戦を戦っておらず、試合勘が大きく危惧されるところだ。今回の一戦を含め、残りのトーナメントではすべてホームアドバンテージを得られるだけに、今後に弾みを付けるような戦いを見せたい。今季限りでの退団が有力視されるMFハフェルツのラストダンスにも注目だ。

その他の対戦カードではシャフタール(ウクライナ)、オリンピアコス(ギリシャ)、イスタンブールBBSK(トルコ)と国内リーグを制覇して勢いのある王者のプレーにも注目したい。

★長谷部&鎌田が大逆転に挑む!

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MF長谷部誠、MF鎌田大地と日本人選手が唯一所属するフランクフルトは、スイスの名門バーゼルと対峙したホームでの初戦を0-3で落としており、逆転でのベスト8進出には奇跡が必要な状況だ。

それでも、9位フィニッシュとなったブンデスリーガでは3勝1分けの4戦無敗という良い形でシーズンを終えており、チーム状態は悪くない。また、今季ELで6ゴールを挙げている鎌田に加え、シーズン終了後にヒザを手術した長谷部も実戦復帰を果たしており、万全の状態で敵地での一戦に臨めるはずだ。