9月13日からの開催を予定していたクレーコート大会「ATP1000 マドリード」。大会運営側は現地4日、同大会公式サイトで今年の開催中止を発表した。【動画】錦織 クレーでの華麗なポール回しに、…

9月13日からの開催を予定していたクレーコート大会「ATP1000 マドリード」。大会運営側は現地4日、同大会公式サイトで今年の開催中止を発表した。【動画】錦織 クレーでの華麗なポール回しに、線審もニヤリ

大会側は、声明文の中で「新型コロナウイルスの現在の状況を鑑みパンデミックが続いている状況を十分に評価した上で、我々は責任をもった行動として、関係当局と共に今年のマドリード大会を開催しないことを決定した」と発表。

これに先立って大会運営側は1日、最近のマドリードでの新型コロナウイルス感染者増加に伴い、大会開催への懸念を示したのち、マドリード州保健当局から開催しないよう助言を受けたことを明らかにしていた。

今回の中止決定について、同大会のトーナメントディレクターである男子世界56位のフェリシアーノ・ロペス(スペイン)は「大会開催に向けて全力を尽くしてきた」とコメント。

「今年は皆にとって非常に大変な年なので、我々は一流のテニスを楽しむことができるようにと願い、(例年の開催時期である)5月の最初のキャンセルの後、9月の開催に向けて準備を進めてきた。しかし不安定な状況が続いているため、このような大会を安全に開催することはできない。改めて、マドリード市議会をはじめ、スポンサーや全ての関係者に感謝したい」

今年の「ATP1000 マドリード」には、以前よりラファエル・ナダル(スペイン)が出場を明言していたが、残念ながら開催には至らなかった。

一方、男子テニスツアーは8月22日開幕の「ATP1000 ウェスタン&サザンオープン」から再開予定。そして「全米オープン」は8月31日に開幕を予定しており、どちらもニューヨーク市のUSTAビリー・ ジーン・キング・ナショナルテニスセンターで行われる予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ATP1000 マドリード」でのナダル

(Photo by Alex Pantling/Getty Images)