サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、トッテナムに所属する元ブラジル代表FWルーカス・モウラが決めたハットトリックだ。

昨シーズンは故障離脱したエースのFWハリー・ケインに代わってストライカーの位置で起用されることも多かったルーカス・モウラ。チャンピオンズリーグ(CL)準決勝アヤックス戦での2ndレグでの逆転突破呼ぶハットトリックも記憶に新しいところだ。

そんなルーカス・モウラは、2019年4月13日に行われたプレミアリーグ第34節のハダースフィールド戦でも自身移籍後初のハットトリックを達成している。

この日もストライカーとして起用されたルーカス・モウラは1-0で迎えた27分、中盤からボールを運んできたMFムサ・シソコのスルーパスに抜け出し、ボックス右のやや角度のない位置から右足で捻じ込んだ。

そして試合終了間際の87分、カウンターのチャンスから右サイドでボールを持ったMFクリスティアン・エリクセンが中央のルーカス・モウラへ見事なパス。トラップが難しいボールだったが、何とか収め、素早いシュートで再びゴールネットを揺らす。

さらにこれで終わらず後半アディショナルタイムもカウンターのチャンスから、FWソン・フンミンのスルーパスに抜け出すと、1点目と同じような角度から豪快に叩き込んだ。

新本拠地トッテナム・ホットスパー・スタジアムでの初めてのハットトリック達成者となったルーカス・モウラ。自身にとってもトッテナム移籍後初のハットトリックとなり、記録ずくめの大活躍だった。