ブレーメンは3日、ドイツ人MFフィリップ・バルグフレーデ(31)の退団を発表した。 ブレーメンの下部組織出身のバルグフレーデは、2009年にトップチームデビュー。以降は闘争心と守備センスを武器に、玄人好みの守備的MFとして在籍12年間で公式…

ブレーメンは3日、ドイツ人MFフィリップ・バルグフレーデ(31)の退団を発表した。

ブレーメンの下部組織出身のバルグフレーデは、2009年にトップチームデビュー。以降は闘争心と守備センスを武器に、玄人好みの守備的MFとして在籍12年間で公式戦通算239試合に出場。今シーズンは度重なる負傷の影響もあり、公式戦17試合の出場にとどまっていた。

スポーツ・ディレクター(SD)を務めるフランク・バウマン氏は、生え抜きMFと袂を分かつ決断が「簡単ではなかった」と認めている。その一方で、将来的には指導者を含む何らかの形での帰還を約束している。

「我々は別の方法でチーム作りをしていきたい。バルギ(バルグフレーデ)は何年もヴェルダーに全てを捧げてくれた。それだけに簡単な決定ではなかった」

「バルギは生粋のヴェルダーの選手であり、現役引退後は指導者のトレーニングプログラムに参加することを確約している」

一方、愛するブレーメンを去ることになったバルグフレーデは、時折ユーモアを織り交ぜながら、クラブへの感謝、別れのメッセージを伝えている。

「僕のプレーヤーとしてのブレーメンでの時間は終わりを迎えた。だから、感謝とお別れの言葉をここで言いたい。振り返ってみれば、これほど長い間、この特別なクラブで多くの経験を積めたことに誇りと感謝しか感じていないよ」

「U-14でスタートし、12年ものプロ生活をヴェルダーで歩むことができたのは僕にとって特別なことだったよ。すべてのチームメイト、スタッフ、そして、コーチ陣(ゴールの決め方を教えてくれなかったけど…)に感謝しているよ」

「そして、ファンのみんなには特別に感謝している。いつでもヴェーザー・シュタディオンで特別な雰囲気を作り出してくれた、信じられないほど素晴らしいファンの前でプレーできたことは、何よりも素晴らしいことだったんだ」

「チームと僕自身に示してくれた惜しみないサポートは決して忘れないよ。できれば満員のスタジアムでお別れを言いたかった。だけど、コロナの時代にはそれはできない」

「ヴェルダーの仲間が新シーズンの成功に向けて、ベストを尽くしてくれることを願っているよ。そして、これからは一人のファンとしてそれを見守っていきたいと思っているよ」

なお、ブレーメンは同日、ドイツ人DFセバスティアン・ラングカンプ(32)の退団も発表。アウグスブルクやヘルタ・ベルリンを経て2018年1月に加入したラングカンプは、昨シーズンはブンデスリーガ21試合に出場も、今季は5試合の出場にとどまっていた。