リヨンのオランダ代表FWメンフィス・デパイが、チャンピオンズリーグ(CL)のユベントス戦へ向けて意気込みを語った。リヨンのキャプテンが『UEFA.com』で語っている。 リヨンは、新型コロナウイルス(COVID-19)による中断前の2月26…

リヨンのオランダ代表FWメンフィス・デパイが、チャンピオンズリーグ(CL)のユベントス戦へ向けて意気込みを語った。リヨンのキャプテンが『UEFA.com』で語っている。

リヨンは、新型コロナウイルス(COVID-19)による中断前の2月26日に行われたCLラウンド16の1stレグでユベントスと対戦。下馬評では圧倒的な不利が囁かれていたものの、U-21フランス代表MFリュカ・トゥザール(現ヘルタ・ベルリン)が決めたゴールをチーム一丸となった堅守で守り切り、ホームで1-0の先勝を収めていた。

昨年12月に負った左ヒザの前十字じん帯断裂の重傷によって、その1stレグを欠場していたデパイだが、7月31日に行われたパリ・サンジェルマンとのクープ・ドゥ・ラ・リーグ決勝(0-0もPK戦で敗戦)で約8カ月ぶりの戦列復帰を果たしていた。

今季のCLグループステージにおいて出場5試合すべてで1ゴールずつを挙げている頼れる主将FWは、自身の現在のコンディションについて言及。プロキャリアを通じて初めての重傷に当初は大きな落胆があったものの、現在は再びチームを助けられることを確信している。

「16歳から10年間のプロキャリアを通じて初めての大ケガだった。慣れていないこともあって、数日間はふさぎ込んでいたよ。だけど、手術を受けてから完全復活に向けて動き出した。個人的にかなり辛かったし、なかなか自分が出ていない試合を観ることもできなかった」

「それまではかなり良いプレーができていたし、初めてキャプテンを任されたということもあったからね。でも、最終的に克服することができた。他の趣味で気を紛らわせつつ、1日2度のハードなトレーニングに励んでいたよ。だけど、約200日後に再びピッチに立つことができた。たぶん、ユーロ(2020)が通常開催でも間に合っていたと思うよ」

また、7日に敵地ユベントス・スタジアムで行われる2ndレグでは、前人未踏のセリエA9連覇を達成し、勢いに乗るユベントスとの重要な一戦が待っている。デパイは試合勘や勢いで勝るイタリア王者が、今回の対戦では1stレグとは異なる戦いを見せてくるはずだと警戒している。

「1stレグは僕がケガをした後に初めて見た試合だった。みんなが示したチームスピリットにとても満足だったよ。ユーベはその試合で良いプレーをできていなかったけど、数カ月が経った今では状況は全く異なる。僕らよりも多くの試合をプレーしているし、多くの部分で普段とはかなり異なる状況だ」

「それでも、その(延期した)おかげで個人的にはチャンピオンズリーグでプレーすることができるようになった。準備はできている。僕に言えることはそれだけだよ」

また、過密日程やコロナウイルス対策によって準々決勝以降がリスボンでの一発勝負のトーナメント形式に変更されたことで、デパイはどのチームにもビッグイヤーを掲げるチャンスがあると考えている。

「新しいルールでは誰もが優勝候補になれる。一発勝負だからね。ユベントスにはチャンピオンズリーグを含め、多くの決勝戦を経験している百戦錬磨のプレーヤーがたくさんいる。一方、僕らにはそういった舞台でのプレッシャーをあまり経験していない若いプレーヤーが多い。とにかく、戦ってみるしかないね。ただ、僕らはとても野心的なチームだし、全くもって恐れていないよ」