サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free K…

サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。

この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。

今回は、ボカ・ジュニアーズの元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスがユベントス時代に決めたフリーキックだ。

豊富な運動量とパワフルなドリブルとシュートを武器にゴールゲッターとして各クラブで活躍してきたテベスだが、度々FKからも得点を決めている。

2015年3月2日に行われたセリエA第25節のローマ戦では、当時の同僚アンドレア・ピルロを彷彿とさせるようなFKを沈めている。

スコアレスで迎えた63分、ユベントスはペナルティーアーク左の絶好の位置でFKを獲得する。普段であればピルロがキッカーを務めるところだが、この日は負傷欠場しており、テベスがキッカーを務めた。

ピルロさながらのフォームから繰り出された一撃は、相手の壁の頭上をわずかに越えると、急激にカーブしてゴール左隅へ。見事な一撃に相手GKモルガン・デ・サンクティスは一歩も動けず。貴重な先制点となった。

試合後のテベスはこのFKについて、「真似しようと思って、ピルロの横でいつも練習していた」と告白。真似だとしても、しっかりと習得して本番でゴールまで決めてしまうテベスに脱帽だ。