第96回全国高校ラグビー大会京都府予選は5日、京都市の宝が池球技場で準決勝2試合を行い、第1シードの伏見工・京都工学院が洛北を62-7(前半31-0)、第2シードの京都成章が桂を38-5(前半28-0)でそれぞれ破り、決勝戦に進出した。

 伏見工・京都工学院は前半5分、高校日本代表候補でもあり、主将でもあるSO奥村翔(かける)が相手ラインのギャップを突き、先制トライ。同14分にはFL築山充(たかし)がラックサイドを突き、相手インゴール左隅に飛び込んだ。結局、FWとBKの総合力で10トライを挙げ、圧勝した。
 奥村主将は「トライは前が空いたのが見えた。前週の同志社戦でノックオンなど細かいミスが多かったので、そこを修正した。リズムに乗れた」と笑顔を見せた。

 京都成章は伝統の強力FWで3年ぶり2回目の全国大会出場を狙う桂を退けた。前半3分にLO渡邉蓮、同18分にはPR藤田康助がともにラックサイドを突いて、トライを記録する。後半1分には桂SHの溝渕篤司の快足でインゴールを陥れられるが、さらに2トライを積み増して試合を決めた。
 CTBの三木亮弥主将は「後半の入りで受けてしまったのは反省点。でもFWのところで前に出られてたのでよかった」と話した。
 決勝戦は11月13日、同所で午後2時キックオフで行われる。

 なお、この準決勝の試合後に不可解な出来事があった。最初、担当役員は公式記録のコピー配布も拒否。押し問答の末、記事作成に不可欠な公式記録が10円で配られる形になった。当日は準決勝ということもあり、地元テレビ局のKBS京都や京都新聞、NHK、毎日新聞などが取材に訪れていたが、その数は10社にも満たなかった。
 トップリーグや大学リーグ戦取材ではありえない。準決勝までは府ラグビー協会ではなく府高体連の仕切りであることや、予算がつかないことなどが理由に挙げられるが、全国トップレベルである京都の予選準決勝が注目されることは分かっているだろう。報道機関にメンバー表と公式記録を無料配布することは、大会運営業務の中に間違いなく含まれる。高校生たちの情熱を広く知ってもらうことにもつながる。
 高校ラグビー、2019年の日本開催のワールドカップに向け、盛り上げに一役買うはずのメディアへの対応を再考してもらいたい。(文/鎮 勝也)