男子シングルス史上最多のグランドスラム20回優勝記録を持つロジャー・フェデラー(スイス)は、妻のミルカさんがこれまで何年にもわたって素晴らしいサポートをしてくれていると語り、犠牲を厭わない彼女の姿勢に感謝していると話した。Tennis Wo…

男子シングルス史上最多のグランドスラム20回優勝記録を持つロジャー・フェデラー(スイス)は、妻のミルカさんがこれまで何年にもわたって素晴らしいサポートをしてくれていると語り、犠牲を厭わない彼女の姿勢に感謝していると話した。Tennis World USAが伝えている。【動画】絶好調フェデラーの「神モード」

ミルカさんは元プロテニス選手だが、かなり若い頃に引退したので現役期間は長くはなかった。その後の彼女は、フェデラーのキャリアに全てを集中することとなった。「僕と交際していなければ、彼女はもっと長く現役を続けたと思うよ。彼女は全てをつぎこんだんだ」とフェデラー。

「妻は11歳の頃にテニスを始めた。何度か手術を受けて、リハビリ後に思うように復帰できなかった。常に踵に問題を抱えていて、完全に回復することはなかった。今でもそれが少し残ってる。でも現実的に、もう1回手術を受けて復帰を目指そうとしたんじゃないかな。たとえ2年かかったとしてもね」

「だけどそれは彼女にとってたやすい決断だった。僕は彼女にこう言った。“もう君はテニスをやめたらどうだろう。そうすればいつも一緒にいて、素晴らしい時を過ごせるよ”って」

「それから僕が“ウィンブルドン”で優勝したんだけど、思い返してみれば、一度彼女とその話をしたことがあった。君のしたことは驚くべきことだって言ったら、彼女は“いいのよ”って言った。彼女はさっさと自分のキャリアは脇に追いやって、こう言ったんだ。“私にはこっちの方が大事だわ。私たちなら一緒に素晴らしいものを築き上げられる”って」

「離れていたとしたら、僕らは幸せではなかっただろう。ミルカにインタビューするべきだけど、そういうのは一切やらないからね。彼女は僕に素晴らしいサポートを続けてくれているし、待ってくれているから、すべてが終わる時が楽しみなんだ」

「彼女が“さあ、続けるのよ”と言ってくれなかったら、僕はずっと前にやめていただろう。あるいは彼女が、“お願い、やめて。もう続けたくない”と言っていたら、そこでやめていただろう」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのフェデラー(左)と妻ミルカさん

(@Getty Images)