金本政権1年目を終えた阪神。超変革のスローガンを掲げ挑んだシーズンは64勝76敗3分けで4位に終わった。今季は若手を積極的に1軍で起用したが、オフにはベテラン、中堅、若手を含め12人がユニホームを脱ぐことになった。ここで引退、戦力外となった…

金本政権1年目を終えた阪神。超変革のスローガンを掲げ挑んだシーズンは64勝76敗3分けで4位に終わった。今季は若手を積極的に1軍で起用したが、オフにはベテラン、中堅、若手を含め12人がユニホームを脱ぐことになった。ここで引退、戦力外となった主な選手を振り返ってみたい。

■1年目4位に終わった金本阪神、今季は12人が引退&戦力外に

 金本政権1年目を終えた阪神。超変革のスローガンを掲げ挑んだシーズンは64勝76敗3分けで4位に終わった。

 今季は若手を積極的に1軍で起用したが、オフにはベテラン、中堅、若手を含め12人がユニホームを脱ぐことになった。阪神一筋18年のベテラン・福原忍、主に藤浪の専属捕手を務めた鶴岡一成が引退。自由獲得枠で入団した筒井和也、小島達也、ドラフト1位・二神一人、高校生ドラフト1位・鶴直人といった最上位入団した選手たちも戦力外となった。

 ここで引退、戦力外となった主な選手を振り返ってみたい。

〇福原忍
プロ18年目。通算595試合に登板。83勝104敗、29セーブ、118ホールド、防御率3.49。

 1998年のドラフト3位でプロ入りし、阪神一筋でプレー。先発、中継ぎとして活躍し、2004年にはオールスターに出場。14、15年には2年連続で最優秀中継ぎに輝いた。15年は39歳シーズンでのタイトル獲得で、自身が持つ球団最年長タイトルホルダーの記録も更新。今季はさらなる飛躍を目指したが、不振に苦しみ、今季限りでの引退を決断した。2軍育成コーチに就任。

■「浪速の四天王」も戦力外に

〇鶴岡一成
プロ21年目。通算719試合出場。打率.235、18本塁打、140打点。

 1995年のドラフト5位で横浜に入団。以来、巨人、DeNA、阪神と渡り歩き、味のあるリードで投手陣を支えた。2014年に阪神に入団してからは藤浪が先発時には主にマスクを被った。しかし今季は10試合の出場にとどまり、引退を表明した。

〇鶴直人
プロ11年目。通算117試合に登板。9勝8敗、6ホールド、防御率3.80。

 2005年の高校生ドラフト1位で阪神に入団。近畿大学附属高時代は履正社の岡田貴弘(T-岡田)、大阪桐蔭の平田良介、辻内崇伸らとともに「浪速の四天王」と呼ばれ、注目を浴びた。しかし負傷にも苦しみ、5年目でプロ初勝利。中継ぎとなった12年にはキャリア最多の43試合に登板。1勝0敗、5ホールド、防御率1.89をマークしたが、ここ2年は計7登板にとどまり、オフに戦力外となった。

〇小嶋達也
プロ10年目。通算64試合に登板。4勝9敗、5ホールド、防御率5.33。

 2006年の大学生・社会人ドラフト希望枠で阪神に入団。1年目に開幕1軍入りしデビュー戦でプロ初勝利をマーク。プロ3戦目の横浜戦では7回1失点で2勝目を挙げたが、以降は調子を落とし、1年目は5試合の登板で終えた。その後は不振にも苦しみ、今季は1軍登板がなく、戦力外に。今後は打撃投手を務める。

■09年ドラ1右腕は未勝利のまま戦力外に

〇二神一人
プロ7年目。通算27試合に登板。0勝3敗、1ホールド、防御率5.31。

 2009年のドラフト1位で阪神に入団。1年目から負傷に苦しみ、3年目の12年にようやく1軍デビュー。12年に2試合、14年に1試合の先発登板を経験したが、29歳右腕は未勝利のまま今オフに戦力外通告を受けた。

〇筒井和也
プロ13年目。通算221試合に登板。8勝6敗、3セーブ、29ホールド、防御率3.87。

 2003年のドラフト自由枠で阪神に入団。12年にはキャリアハイとなる58試合に登板するなど中継ぎ陣を支えた。12年には侍ジャパンにも選出。しかし昨季は6試合の登板にとどまり、今季は1軍登板1試合のみに。オフに戦力外を受けた。今後は球団スカウトに転向する。