サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、アトレティコ・マドリーのスペイン代表FWジエゴ・コスタがチェルシー時代に決めたハットトリックだ。

2014年にアトレティコからチェルシーへと移籍したジエゴ・コスタ。強靭なフィジカルとゴールへの嗅覚、そして試合に勝つ為にはラフプレーも厭わない強い闘争心から“野獣”と呼ばれ、プレミアリーグでも得点を重ねた。

特に、移籍初年度は開幕からいきなり3戦連発。そして、2014年9月13日に行われたプレミアリーグ第4節のスウォンジー戦ではハットトリックを達成している。

1点を先制されたチェルシーだが、前半終了間際の45分に右CKのチャンスを獲得する。MFセスク・ファブレガスの良質なボールに、フリーとなったジエゴ・コスタが頭で叩き込んで同点に追いついた。

後半、システムを[4-1-4-1]に変更したチェルシーは猛攻を開始。56分に、MFエデン・アザールとのパス交換でボックス左ライン際に抜け出したセスクがマイナスで折り返しすと、ジエゴ・コスタがダイレクトで押し込んだ。

さらに67分、ボックス左でボールを持ったMFラミレスの絶妙なスルーパスにジエゴ・コスタが抜け出し、またもダイレクトで流し込んだ。

ジエゴ・コスタのハットトリックでリードを広げたチェルシー。その後は両チームが1点ずつを加え、4-2でチェルシーが勝利している。