たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。 しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝…

たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。

しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。

今回は、メキシコ代表GKギジェルモ・オチョアが見せた神セーブだ。

2004年にメキシコの強豪クラブ・アメリカでプロデビューしたオチョアは、国内屈指のGKとして、アジャクシオやマラガ、スタンダール・リエージュなど、ヨーロッパのクラブでも活躍した他、メキシコ代表として出場した2014年ブラジル・ワールドカップでも好セーブを連発し、注目を集めた。

2019年夏からは母国の古巣、クラブ・アメリカに復帰したオチョアだが、2019年10月20日に行われた、リーガMX第14節ネカクサ戦でも、素晴らしいセーブを記録している。

0-0で迎えた59分、中央突破からチャンスを作ったネカクサに決定機。味方のパスをボックス内右で受けたFWマキシミリアーノ・サラスが狙いすましたシュートをゴール左隅に向けて放つ。完璧なコースへの完璧なシュートかと思われたが、ここでオチョアが驚異的な反射神経を見せ、左手の指先でボールにわずかに触れ、スーパーセーブ。コーナーキックに逃れた。

オチョアのスーパーセーブが飛び出したクラブ・アメリカ。試合はこの後両チーム得点を取り合い、2-2のドローで終了。クラブ・アメリカはアウェイで貴重な勝ち点1を手にしている。