サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free K…
サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。
この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。
今回は、元イングランド代表のジャーメイン・ジェナス氏がトッテナム時代に決めたフリーキックだ。
地元であるノッティンガム・フォレストのユース育ちのジェナス氏は、ニューカッスルでブレイクを果たすと2005年にトッテナムに移籍し、2000年代後半の中盤を支えた。
移籍初年度の2005年10月22日に行われたプレミアリーグ第10節のマンチェスター・ユナイテッド戦では、名手ファン・デル・サールから見事なFKを決めている。
0-1と1点ビハインドで迎えた72分、ゴールほぼ正面の位置でトッテナムがFKを獲得すると、MFマイケル・キャリック、MFエドガー・ダービッツもいたものの、ジェナスがキッカーを担う。
右足で巻いたシュートは、壁をわずか上を通過すると、クロスバーすれすれの高さでゴールへと突き刺さった。スピードのあるシュートに、相手GKファン・デル・サールも一歩も動くことができなかった。
ジェナス氏は膝の故障もあり、2016年に32歳の若さで引退。現在はイギリス『BBC』などで解説者を務めている。