サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、レアル・マドリーのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスがバイエルン時代に決めたハットトリックだ。

2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)で本格的にブレイクした後、レアル・マドリーに移籍したハメスだが、安定したパフォーマンスを見せることができず、2017年夏にバイエルンに2年間のレンタルで加入した。

バイエルンはハメスの買い取りオプションを行使しなかったものの、2019年3月17日に行われたブンデスリーガ第25節のマインツ戦では見事なハットトリックを達成している。

試合開始早々に先制したバイエルンは終始優勢で試合を進める。そして迎えた33分、MFレオン・ゴレツカの落としをボックス外から走り込んだハメスが左足で沈めた。

さらに1点を加え、3-0で前半を折り返すと、51分にはDFジェローム・ボアテングのパスをボックス右で受けたハメスがカットインから左足を振り抜き、ゴール左隅へと突き刺した。

その直後の55分にも再びチャンスが訪れる。FWトーマス・ミュラーのパスを受けたハメスがボックス内に侵入すると、最後は相手GKを欺くチップキックでゴールネットを揺らした。

試合はその後もバイエルンが加点し、6-0で大勝している。

意外にもこれがリーグ戦ではキャリアを通じて初めてのハットトリックとなったハメス。また、ブンデスリーガでのコロンビア人選手のハットトリックも史上初であった。