明治安田生命J1リーグ第8節のベガルタ仙台vs横浜F・マリノスが1日にユアテックスタジアム仙台で行われ、アウェイの横浜FMが1-0で勝利した。 ここ5試合勝ちなしの2連敗で昨季王者を迎え撃つ13位仙台は前節の先発から7選手を変更。流通経済大…
明治安田生命J1リーグ第8節のベガルタ仙台vs横浜F・マリノスが1日にユアテックスタジアム仙台で行われ、アウェイの横浜FMが1-0で勝利した。
ここ5試合勝ちなしの2連敗で昨季王者を迎え撃つ13位仙台は前節の先発から7選手を変更。流通経済大学から来季加入内定のアピアタウィア久をJリーグデビューとなる初先発に抜擢した。一方、開幕から7試合ですでに4敗の11位横浜FMは2試合ぶりの勝利を目指して前節から3枚が入れ替わり、ケガから復帰したマルコス・ジュニオールがベンチ入り。そのほか、センターバックの一角に松原が入り、負傷欠場が続いた朴一圭が開幕戦以来の先発復帰を果たした。
ともに開幕から14失点を喫して、いち早く黒星先行の状況から脱したい両雄の戦いは立ち上がりからボールの主導権を握った横浜FMが能動的に試合を進めるが、仙台もスペースを消しながらの守備で執拗以上な攻めを許さず、睨み合いの展開に。そうした流れで進むなか、扇原が高い位置でボールを奪った20分に横浜FMのカウンター。ボックス右のスペースを突く動き出しでボールを受けた天野が左足でゴール左を狙うが、外してしまい、先制機を逸する。
自陣深くで守りの時間が続く仙台だが、アピアタウィア久が身長191cmの長身を生かして攻守に堂々プレー。その仙台は我慢の時間帯を凌いで、オープンな流れになり始めた前半の終盤に相手ゴールに迫る回数を増やす。しかし、36分に長沢が相手最終ラインの背後を取り、ボックス左からシュートを放った場面は鋭い寄せで間合いを詰めた朴一圭が阻止。横浜FMも前半のうちにリードすべく、攻勢に出るが、局面で相手の守備網に引っかかり、ゴールが遠い。
ハーフタイム明けから仙頭を下げて大津をピッチに送り込み、攻撃の変化を求めた横浜FMはその後半開始5分にカウンターから右サイドを駆け上がった水沼がグラウンダーのクロスを供給すると、天野がスライディングで押し込みにかかるが、ヤクブ・スウォビィクが阻止。その流れから浮いたボールに大津が反応するが、合わせ切れない。すると、58分に蜂須賀を投入した仙台に続いて、67分に横浜FMもオナイウ阿道をピッチへ。より攻撃の色を強める。
そのなかで、74分にジャーメイン良の負傷を受けて、阪南大学から来季加入内定の真瀬を投入した仙台は77分、右サイドの長沢がクロスを上げ、西村が右足ダイレクトでフィニッシュに持ち込むが、ここも朴一圭が冷静に処理。すると、78分に渡辺、マルコス・ジュニオール、伊藤を投入した横浜FMに対して、仙台もその2分後にアレクサンドレ・ゲデスと松下を送り出していき、勝利を狙う。
しかし、スコアは動かぬまま後半アディショナルタイムに。痛み分けの様相も呈するが、横浜FMの交代策が勝負を分ける。後半アディショナルタイム5分にティーラトンが左サイドからクロスを上げると、マルコス・ジュニオールがボックス中央のこぼれ球に右足でうまく合わせ、横浜FMが土壇場で先制。これが決勝点となり、横浜FMが今季3勝目を手にした。