明治安田生命J1リーグ第8節、名古屋グランパスvs柏レイソルが8月1日に豊田スタジアムで行われ、アウェイの柏が1-0で勝利した。 開幕から無敗を継続する3位の名古屋だが、前節のサンフレッチェ広島戦では選手2名とスタッフ1名に新型コロナウイル…
明治安田生命J1リーグ第8節、名古屋グランパスvs柏レイソルが8月1日に豊田スタジアムで行われ、アウェイの柏が1-0で勝利した。
開幕から無敗を継続する3位の名古屋だが、前節のサンフレッチェ広島戦では選手2名とスタッフ1名に新型コロナウイルスの陽性反応が出た影響により、Jリーグとの協議の結果、試合中止を決断。2節ぶりの一戦に向けては直近の大分トリニータ戦から先発2人を変更。負傷の阿部、米本に代わってジョアン・シミッチ、相馬が起用された。
一方、リーグ再開後3連敗スタートも、3戦12得点の圧倒的な攻撃力を武器に、3連勝で7位まで順位を上げてきた柏は、5-1で圧勝したベガルタ仙台戦から先発3人を変更。高橋祐、三原、神谷に代えて山下、ヒシャルジソン、瀬川が起用された。
共に4連勝を目指すリーグ最少失点の名古屋と、リーグ2位の得点力を誇る柏による“矛盾対決”。互いに様子見の入りを見せた中、8分にはシミッチからのフィードに反応した左サイドの相馬が抜け出しかかるが、ここはエリア外に飛び出したGK中村が見事な対応でピンチを未然に防ぐ。
すると、直後の10分にはボックス左へ抜け出したオルンガがライン際で冷静にDFをかわしてシュート。GKランゲラックが何とか弾き出したボールを中央の江坂がすかさず蹴り込むが、ここはDFのゴールカバーに遭い、先制点とはならず。
早くも“矛盾対決”を印象付ける攻防を見せた両者だが、その後はボールを保持した名古屋が試合をコントロールしていく展開に。柏の球際を強調した守備を前になかなか決定機まで至らないが、マテウスの直接FKや左サイドからのクロスに対していずれもフリーとなった前田、金崎の2トップが惜しい形でのヘディングシュートを放ち、ゴールを予感させる仕掛けを幾度か見せた。
ゴールレスで折り返した試合は後半もホームチームが主導権を握る。前田の強烈なシュートでいきなりゴールを脅かすと、55分には中盤でのボール奪取からカウンターに転じ、右サイド深くに侵攻した相馬からボックス内の金崎に丁寧なマイナスパスが通る。だが、金崎のシュートは惜しくも右サイドネットを叩いた。
一方、後半に入ってなかなかフィニッシュの形を作れない柏は瀬川を下げて戸嶋を投入するなど、戦い方に変化を加えていく。すると、飲水タイム明けのワンチャンスを生かして名古屋の堅守を破る。
71分、ハーフウェイライン付近でセカンドボールを拾って相手陣内中央右でフリーの江坂にボールが繋がると、江坂は素早い反転から絶妙な斜めのフィードをゴール前に供給。これに完璧なタイミングで抜け出したオルンガが飛び出したGKランゲラックの手前で、長い足を生かした足裏のワンタッチシュートで、流し込んだ。
最も警戒していた相手のエースを止められず、4戦ぶりの失点を喫した名古屋は、直後にマテウスと相馬の両翼を下げて18歳FW石田と、長期離脱明けの青木を同時にピッチへ送り出す。さらに、プレースキックの局面で存在感を放つ今季初出場の太田をピッチへ送り出した。
試合終盤にかけては金崎と山崎の2トップをシンプルに使った名古屋が攻勢を仕掛ける展開が続いたものの、完全に逃げ切り態勢に入った柏の粘りの守備を前になかなか決定機まで至らない。
そして、このままうまく時計を進めた柏が4試合連続となるエースFWオルンガのゴールを最後まで守り切り、堅守を誇る相手のお株を奪うウノゼロの勝利で4連勝を達成した。一方、攻撃面で決め手を欠いた名古屋は今季初黒星となった。
名古屋グランパス 0-1 柏レイソル
【柏】
オルンガ(後26)