昨年は実績のある中堅、ベテランら17人がチームを去ったオリックス。57勝83敗3分の借金26に終わった今オフも戦力外、現役引退を含め12人がユニホームを脱ぐことになった。■小松はプロ10年目で現役生活に幕、中村は戦力外通告からコーチ就任 昨…

昨年は実績のある中堅、ベテランら17人がチームを去ったオリックス。57勝83敗3分の借金26に終わった今オフも戦力外、現役引退を含め12人がユニホームを脱ぐことになった。

■小松はプロ10年目で現役生活に幕、中村は戦力外通告からコーチ就任

 昨年は実績のある中堅、ベテランら17人がチームを去ったオリックス。57勝83敗3分の借金26に終わった今オフも戦力外、現役引退を含め12人がユニホームを脱ぐことになった。

 今年は選手から即コーチに就任するケースが見られた。2年目の2008年に15勝3敗で新人王に輝き、第2回WBCでは日本代表として連覇を経験した小松聖が現役引退し2軍投手コーチに就任。将来のチームを背負う若手の育成に期待が掛かる。戦力外通告を受けた中村一生は1軍の外野守備走塁コーチに就任する大抜てきの起用となった。

 ここではオリックスを支えてきた主な選手を紹介する。

◯小松聖(引退)
プロ10年目。通算159試合登板。25勝26敗1セーブ、防御率4.38。

 06年のドラフト希望入団枠で加入し、08年に15勝をマークして新人王を獲得。翌2009年の第2回WBCでは日本代表に選出され、日本の連覇に貢献した。しかし、同年は1勝9敗、防御率7.09と大きく成績を落とし、翌10年はリリーフとしても登板。その後はケガなどもあり、完全に復活を遂げられなかった。オフに2軍の投手コーチに就任。

◯原拓也 
プロ10年目。通算673試合出場。打率2割2分3厘、6本塁打、76打点、2盗塁。

 西武時代の11年には2番でレギュラーに定着し、球団新記録の51犠打をマーク。12年には背番号が「43」から「5」に変更になった。12年オフに山崎浩司との交換トレードでオリックスに移籍。背番号「2」を背負い、14年には自己最多の120試合に出場。しかし、15年は92試合、今季は36試合の出場に終わっていた。トライアウト受験の意向を示している。

■白仁田は昨季43試合に登板も…

◯田中大輔
プロ10年目。通算58試合出場。打率1割7分7厘、1本塁打、3打点。

 06年の大学生・社会人ドラフト希望枠で中日に入団。1年目の07年から1軍で2試合に出場した。09年から3年連続で1軍出場なしで、14年オフに戦力外通告を受け、オリックスと契約。しかし、15年、16年といずれも1試合の出場に終わった。

◯中村一生(引退)
プロ12年目。通算258試合出場。打率2割3分4厘、2本塁打、21打点、10盗塁。

 04年ドラフト7位で中日に入団。08年に1軍デビューを果たしたが、通算26試合出場で11年オフに戦力外に。オリックスと契約し、12、14、15年と60試合以上に出場。今季は7試合出場で1安打のみだったが、この1本は5月14日のソフトバンク戦で放った野球人生初のサヨナラ打だった。オフに1軍の外野守備走塁コーチに就任。

◯白仁田寛和
プロ9年目。通算56試合登板。3勝2敗3ホールド、防御率3.86。

 07年に大学、社会人ドラフト1巡目で阪神に入団。阪神では7シーズンで通算6試合の登板に終わり、14年オフに桑原謙太朗との交換トレードでオリックスへ。移籍1年目の15年にはプロ入り後最多の43試合に登板し、2勝2敗2ホールド、防御率3.29と結果を残した。しかし、今季は7試合登板で防御率10.50に終わっていた。