開催が発表されて以来、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)については議論百出である。選手たちもコーチたちも様々な意見を述べてきた。アメリカでは今も新…

開催が発表されて以来、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)については議論百出である。選手たちもコーチたちも様々な意見を述べてきた。アメリカでは今も新型コロナウイルス感染者は増え続けており、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)やラファエル・ナダル(スペイン)らはまだその出場について多くを語っていない。ウェブメディアEssentially Sportsが伝えている。【動画】ジョコビッチvsデル ポトロ2018全米オープン決勝戦ハイライト

「全米オープン」主催者側は、選手らの安全を守るために厳しい方針を示している。大会は無観客で開催され、定期的な健康チェックが行われる。だが「全米オープン」の直後にはヨーロッパでクレーシーズンが始まることになっている。選手たちは、今では感染者数の減っているヨーロッパでプレーする方が安全と考えるかもしれない。

元プロテニス選手で現在はコーチ及び解説者であるレネ・スタブス氏は、自身のポッドキャストでジョコビッチがUSTA(全米テニス協会)にテニスボールを注文したことを明かした。

「ジョコビッチが“全米オープン”で使用されるボールを注文したということは、彼は大会に出場するのではないでしょうか。もちろんまだ何も確定していませんし、今後の様子を見なければいけませんが、ニューヨークでは状況は好転していると思います」

スタブス氏はまた、昨年覇者であるナダルは出場しないかもしれないと述べたが、一方で大坂なおみ(日本/日清食品)、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)らの出場が楽しみだと語った。

「ナダルはクレーで練習しているようなので、“全米オープン”には参加しないのかもしれません。でも大坂、セレナ、アンドレスクは出場したいと言っているので、楽しみです。良い大会になると思います」

ナダルはクレーコートで練習する姿を確認されている。彼はヨーロッパにとどまって最も得意とするクレーでプレーすることを決めたのかもしれない。数週間の後には、彼ら自身の決断を聞くことになるだろう。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「全米オープン」でのジョコビッチ

(Photo by Lev Radin/Pacific Press/LightRocket via Getty Images)