今年は試合開催のメド立たず「状況が沈静化する必要がある」 ボクシングの6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)。41歳にしてWBA世界ウェルター級王者として君臨しているが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2020年にリングに立…

今年は試合開催のメド立たず「状況が沈静化する必要がある」

 ボクシングの6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)。41歳にしてWBA世界ウェルター級王者として君臨しているが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2020年にリングに立たない可能性が浮上している。フィリピンテレビ局「ABS CBNニュース」が報じている。

 新型コロナ禍は衰え知らずのレジェンドの防衛戦に大きな影響を与えている。パッキャオの運営する「MPプロモーション」のショーン・ギボンズ氏はフィリピンスポーツ記者協会のフォーラムに出席。パッキャオが今年リングに立たない可能性について質問を受けると「思うに、その可能性は存在する」と語ったという。

「みんな忘れてはいけない。試合を開催するには多くの事をクリアしないといけない。まずは我々がオファーを受けている米国かサウジアラビアにおける新型コロナの状況が急速に沈静化する必要がある」

 新型コロナに関しては、米国では420万人以上、サウジアラビアでは26万人以上の感染者が報告されている現状を指摘したギボンズ氏だが、フィリピン議会の上院議員としての責務もリングに上がる際の難題となるという。

上院議員としてのスケジュールも影響

「別の部分は上院議員のスケジュールだ。忘れてはいけないのは、彼がファイトする時期は7月、1月、7月ときている。上院の日程によるものだ」とギボンズ氏は話したという。前WBA世界ウェルター級スーパー王者キース・サーマン(米国)を破り、タイトルを獲得したのは昨年7月。ここ3年は1月と7月しか試合をしていない。

「彼がリングに戻ることができるか話すのは、時期尚早だ。我々は新型コロナの真っ只中にいる。だから、誰もが一種の待機状態なんだ」

 WBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)のプロモーターも務めるギボンズ氏もパンデミックの中でのレジェンドのマッチメークに関して慎重な姿勢を示している。もし今年1試合も行わなければ、1995年のデビュー以来26年目で初のことだ。(THE ANSWER編集部)