メキシコで開催中の「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」は、3日(日本時間4日)からスーパーラウンドが始まる。オープニングラウンドで5戦全勝した日本は、グループBを1位通過。目標の全勝優勝に向けて大きな弾みをつけた。■オープニングRで…

メキシコで開催中の「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」は、3日(日本時間4日)からスーパーラウンドが始まる。オープニングラウンドで5戦全勝した日本は、グループBを1位通過。目標の全勝優勝に向けて大きな弾みをつけた。

■オープニングRでは最多58得点&最少8失点を記録

 メキシコで開催中の「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」は、3日(日本時間4日)からスーパーラウンドが始まる。オープニングラウンドで5戦全勝した日本は、グループBを1位通過。目標の全勝優勝に向けて大きな弾みをつけた。スーパーラウンドを戦った結果、オープニングラウンドの成績と合わせて上位2チームが決勝に進出。6日(同7日)に“初代王者”の座を懸けて火花を散らす。

 グループBを1位通過した日本は、盤石な戦いを見せた。走者が出たら送りバントや盗塁を積極的に仕掛け、そつのない攻撃で得点を重ねた。その結果、オープニングラウンドでは参加12チームのうち最多となる58得点をマーク。中でも、5戦全てで1番打者を任された武田健吾(オリックス)が打率.579、出塁率.652と絶好調で、斬り込み隊長として攻撃のトーンを決めている。さらに、同じく全戦4番スタメンの真砂勇介(ソフトバンク)も打率.476、2本塁打、12打点と快音連発。中軸を担う3番・乙坂智(DeNA)、真砂、5番・山下幸輝(DeNA)のトリオでも、合計23打点を挙げている。これまで10打席以上立った8選手のうち7人が打率3割超えをするなど、どこからでも得点できる隙のない攻撃が強みで、チーム打率は.410に達している。

 投手陣も安定感は抜群だ。オープニングラウンドの総失点は12チーム中最少の8失点で、チーム防御率は1.38を記録。オープニングラウンドでは先発5投手が、いずれも勝ち星をマーク。ニカラグア戦で投げた本田圭佑(西武)、オーストリア戦で投げた勝野昌慶(三菱重工名古屋)は失点を許していない。5試合でリリーフ陣が記録した失点は、わずかに「1」。打線が稼いだ得点をしっかりと守り抜く、文字通り投打のかみあった試合で勝ち進んできた。

■スーパーR最大の目玉は5日、グループA1位通過のパナマ戦

 スーパーラウンドでは、3日(同4日)にグループA2位の韓国、4日(同5日)に同1位のパナマ、5日(同6日)に同3位のメキシコと対戦する。カギとなるのは、やはり1位同士の対決となるパナマ戦か。グループAでは韓国が1位通過の有力候補と思われたが、パナマが接戦を制した。オープニングラウンド全5戦の総得失点差は45点で、日本の46点に次ぐ記録。打線の要となるアギレは2本塁打を放ち、OPS(出塁率+長打率)が1.257という堂々たる数字を誇る。投手陣も侮れず、チーム防御率は1.88という記録だ。

 もちろん、スーパーラウンド初戦を戦うアジアのライバル、韓国もタフな相手だ。パナマに1敗しているだけに、決勝進出に向けて気合を入れ直してくるだろう。メキシコも3位通過ながら、開催国のプライドを懸け、決死の戦いを挑んでくるだろう。

 開幕5連勝を決めたオープニングラウンド最終日は、試合後に現地の焼肉レストランで決起集会を行った。斎藤雅樹監督は「(1位通過で)スーパーラウンドに向けて一番いい位置にいる。1試合1試合いくことは変わりませんので、今まで通りに戦っていきたい。自分たちの野球をすれば、いい野球ができて勝てると思う。そこだけを目指して頑張りたいと思います」と気合十分。「元気ハツラツ」のチームモットーの下、侍ジャパンU-23代表が全勝優勝を狙う。