1998年にプロへ転向して以来、長年テニスファンを魅了し続けるロジャー・フェデラー(スイス)。そのフェデラーが、インドのポッドキャストで28歳の時にキャリアが終わったと考えたことがあると明かし…

1998年にプロへ転向して以来、長年テニスファンを魅了し続けるロジャー・フェデラー(スイス)。そのフェデラーが、インドのポッドキャストで28歳の時にキャリアが終わったと考えたことがあると明かしたとTennis World USAが伝えている。【動画】その実力は健在! 絶好調フェデラーの「神モード」

フェデラーが28歳になったのは2009年。この年フェデラーは、「全仏オープン」で悲願の初優勝を飾り、キャリアグランドスラムを達成。前年にはラファエル・ナダル(スペイン)に敗れ6連覇を逃した「ウィンブルドン」でも、栄冠を取り戻した。この優勝によりグランドスラムでの優勝回数も15回となり、それまで1位だったピート・サンプラス(アメリカ)の14回という記録を抜いた。

更に「ウィンブルドン」で優勝した直後には、愛する妻との間に双子の娘も生まれ、幸せの絶頂でもあったことから「2人の娘が生まれて、もう(僕のキャリアは)終わったと思っていた」と語ったという。

だが知っての通り、フェデラーは現役を続けており、今年残りは膝の手術とリハビリのため試合には出場しないが、2021年に復帰予定であることを明言している。

「自分はまだ28歳で、まだテニス界にできることがたくさんあることに気が付いたんだ。もちろんもしその時に、2020年には39歳になっても忙しくプレーしていて、2017年には手術後に復帰して(グランドスラムで)優勝するって言われたら、"気でも狂ったの?"って返すだろうけどね」

「健康上のリスクを伴わない限り、僕は子どもたちと妻からサポートを受けているのでプレーを続けていくと信じているし、最高の相手と戦い続けたいと思っているよ」

来月には39歳となるフェデラーだが、その実力はまだまだ健在で、実際現在も世界4位だ。昨年も「ウィンブルドン」で準優勝となった。また、来年に延期となった「東京オリンピック」への出場にも意欲を見せており、これからも長くテニスファンを魅了してくれることが期待される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのフェデラー

(Photo by TPN/Getty Images)