明治安田生命J1リーグ第7節の清水エスパルスvs大分トリニータが26日にIAIスタジアム日本平で行われ、ホームの清水が4-2で勝利した。 前節のサガン鳥栖戦の引き分けでようやく勝ち点をもぎ取った清水。今シーズン初勝利に向けて前節からメンバー…
明治安田生命J1リーグ第7節の清水エスパルスvs大分トリニータが26日にIAIスタジアム日本平で行われ、ホームの清水が4-2で勝利した。
前節のサガン鳥栖戦の引き分けでようやく勝ち点をもぎ取った清水。今シーズン初勝利に向けて前節からメンバーを3名変更。奥井、中村、ティーラシン・デーンダーに代えてファン・ソッコ、竹内、金子を起用し、ホームの地で3ポイントを目指した。
一方、前節の名古屋グランパス戦で0-3と完封負けを喫した大分は大幅にメンバーチェンジ。三竿、小出、松本、前田、長谷川、渡に代えて岩田、刀根、島川、田中、佐藤、そしてケガから復帰した高山の6名が先発に名を連ね連敗ストップと4試合ぶりの勝利へ臨んだ。
悪天候の中、始まった一戦。ピーター・クラモフスキー監督の下でポゼッションサッカーを志向する清水は、GK梅田も絡んで自陣からショートパスを繋ぐ。対する大分は対称的な攻撃を見せる。知念を目標にロングフィードで押し込みを図り、縦に速くゴールを目指す。
先にチャンスを作ったのは清水。17分、左サイドからの展開から敵陣右サイドで受けたエウシーニョがボックス中央手前へ侵入し、鋭いミドルシュート。しかし、これはGK高木の横っ飛びに阻まれた。
支配率を高める清水は31分、ヘナト・アウグストがボックス内へ縦パスを供給。これを受けた後藤が素早い反転からニアサイドを強襲。GK高木に弾かれたボールは右ポストに当たるも枠外へ外れる。
清水は守備時に5枚のディフェンスラインを組み固いブロックを敷く大分に苦戦。しかし、それをセットプレーで打開する。41分、西澤の左CKからのクロスにボックス中央でファン・ソッコが頭で合わせて先制に成功する。
1つのセットプレーで失点した大分は、流れの中で耐えていたものの1点ビハインドで試合を折り返す。
その大分は後半頭から小塚に代えて渡を投入。すると、後半開始直後、田中の低いクロスにその渡がゴール前へ飛び込む。しかし、わずかに合わず得点は生まれなかった。
勝利を求めて引き離しに掛かる清水がまたもCKから得点を挙げる。57分、西澤が右からのCKをファーサイドへ。ゾーンで構える大分の空いたスペースでヘナト・アウグストが折り返すと、これに反応したカルリーニョス・ジュニオが身体を倒しながら左足で突き刺した。
2点ビハインドになった大分は前線からハイプレスを開始。それに対して、清水がスペースを見つけ出し攻め入る。そんな中、66分に激しい雨とともに雷が。この影響で試合が一時中断。約1時間後に再開された。
流れが一度リセットされた中で大分が一気に4枚替え。三竿、長谷川、小出、高澤を送り込み活性化を図る。
しかし、清水は再びCKから得点。70分、西澤が右CKからクロスを送ると、ニアサイドで立田がヘディングシュート。これはGK高木の脇に飛ぶが、そのまま決まる。
さらに84分には、左サイドでFKを得ると、西澤の鋭いシュート性のクロスにヴァウドが合わせて4点のリードとする。
このまま試合終了かと思われたが、大分が粘りを見せる。87分、ディフェンスラインの背後を取った知念がGKとの一対一を制すと、その1分後には、右サイド深くからの知念の低いクロスに高澤がファーサイドで合わせてネットを揺らして2点差とする。
大分が反撃を見せたものの、時すでに遅し。清水が4-2で今シーズン初勝利を飾った。
清水はワースト記録タイであった開幕6戦未勝利という不名誉な記録をストップ。また、今シーズン、初の複数得点を挙げた。一方の大分は連敗を止められず、これで3連敗となった。
清水エスパルス 4-2 大分トリニータ
【清水】
ファン・ソッコ(前41)
カルリーニョス・ジュニオ(後12)
立田悠悟(後25)
ヴァウド(後39)
【大分】
知念慶(後42)
髙澤優也(後43)