28歳エストラーダが歴史的決着も…米記者「公平な試合ではない」 ボクシングのWBCシルバーの女子ライトフライ級8回戦(米カリフォルニア)でセニエサ・エストラーダ(米国)がミランダ・アドキンス(米国)に衝撃の7秒KO勝ちし、女子史上最短KOが…

28歳エストラーダが歴史的決着も…米記者「公平な試合ではない」

 ボクシングのWBCシルバーの女子ライトフライ級8回戦(米カリフォルニア)でセニエサ・エストラーダ(米国)がミランダ・アドキンス(米国)に衝撃の7秒KO勝ちし、女子史上最短KOが誕生した。歴史的決着の瞬間を海外メディアが続々と動画付きで公開したが、実力差のあるマッチメークに対して米国のみならずロシアメディアにも波紋が広がっている。

 ゴングが鳴り、前に出たエストラーダ。アドキンスのガードの上から強烈なコンビネーションで3発打ち込んだ。最後の左フックが顔面を捉えて足元をぐらつかせると、すかさず連打。左ボディーでガードを下げさせ、顔面にラッシュをかました。そのまま仰向けに卒倒したアドキンス。目が開かず、失神している様子だった。

 試合時間わずか7秒という衝撃の決着。海外メディアは動画付きで報じたが、実力差のあるマッチメークに波紋が広がっている。米スポーツ専門局「ESPN」のダン・ラファエル記者は自身のツイッターに「私は今までいくつかのミスマッチを目撃してきたが、この女子ボクシングの試合は文字通りの酷さだった」と投稿。「DAZNニュース」のアンドレアス・ヘイル記者も「これは公平な試合ではない。セニエサ・エストラーダは5回のパンチをミランダ・アドキンスに食らわせ7秒で試合を終わらせた」とツイートしている。

 試合自体が無謀との指摘が上がっていたカードは、ロシアでも波紋を呼んだ。ロシア放送局「ロシアトゥデー」は「『これは酷い試合だ』 女子ボクサーが相手を7秒で破壊した。この残酷なKOは史上最短記録だった」との見出しで記事を掲載。「エストラーダがルーキーのアドキンスを破壊。この絶望的なミスマッチとも言える試合で、エストラーダは7秒で相手を倒したのである」と報じている。

 試合前までデビュー以来18戦18勝だった28歳のエストラーダに対し、5戦5勝ながら42歳のアドキンスとは実力差があったことは否めない。WBC公式サイトによると、エストラーダは3月に別の対戦相手との試合を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により、試合はキャンセル。代わって組まれたのが、アドキンス戦だったという。(THE ANSWER編集部)