現在世界ランキング2位で、グランドスラムで19回優勝を果たしているラファエル・ナダル(スペイン)の叔父で元コーチのトニ・ナダル氏が、完璧な選手を考え出した。Tennis World USAが伝…

現在世界ランキング2位で、グランドスラムで19回優勝を果たしているラファエル・ナダル(スペイン)の叔父で元コーチのトニ・ナダル氏が、完璧な選手を考え出した。Tennis World USAが伝えている。【動画】時代を超えたビッグ3のスーパープレー集トニ氏は、完璧な選手を作るとしたら、ロジャー・フェデラー(スイス)のサーブ&ボレーの技術、フェデラーかナダルのフォアハンド、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のバックハンド、ナダルかジョコビッチの動き、そしてナダルかジョコビッチのメンタルの強さを選ぶと語った。

トニ氏は2017年までナダルのコーチを務め、その後はスペインのマナコルにあるナダルのテニスアカデミーの責任者を務めている。彼は今日の世界で最高のテニスコーチの一人と考えられている。

ナダルはトニ氏の指導の元でグランドスラムで16度の優勝を果たし、トニ氏はテニス史上最も成功をおさめたコーチとされてきたが、2020年にマリアン・バイダ氏の指導するジョコビッチが17度目のグランドスラム制覇を果たしたことで、その座を明け渡した。

フェデラーとナダルとジョコビッチは、男子シングルスで史上最多のグランドスラム優勝回数を競い合っている。現在はフェデラーが20回で先頭に立っており、ナダルが19回、ジョコビッチが17回と続いている。

膝の怪我により、フェデラーは今シーズンの残り期間は大会に出場しないが、2021年シーズンには復帰すると語った。ナダルは最近クレーコートで練習をしており、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)をはじめとするアメリカでの大会出場を見送ってクレーコートでの大会への準備に集中しているものと考えられている。

ジョコビッチはこのところハードコートで練習をしており、求められる手続きやヨーロッパへ戻る選手の隔離に関する規則次第ではあるが、「全米オープン」に出場する意向であると目されている。

ヨーロッパに拠点を置く他の選手の中にも、現在の感染症危機を受けてアメリカへ移動することをためらっている選手たちがいる。「全米オープン」は8月下旬からニューヨークで、「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)は9月下旬からパリで開催予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は左からジョコビッチ、ナダル、フェデラー

(Getty Images)