井上尚弥らと対戦を望むリゴンドー、「2番目の部分が問題なんだ」と指摘した点とは ボクシングのWBA世界バンタム級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)は、スーパーバンタム級時代に強すぎて相手が見つからない時期があったが、「バンタム級でも…

井上尚弥らと対戦を望むリゴンドー、「2番目の部分が問題なんだ」と指摘した点とは

 ボクシングのWBA世界バンタム級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)は、スーパーバンタム級時代に強すぎて相手が見つからない時期があったが、「バンタム級でも同じことが起こるかもしれない」と語っている。米専門メディア「ボクシングシーン.com」が報じている。

 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で井上尚弥(大橋)がノニト・ドネア(フィリピン)撃破してWBAスーパー王者に。リゴンドーは空座となったWBA正規王座を今年2月に勝ち取った。スーパーバンタム級で強さを誇った男は、バンタム級でも厳しい現実に直面していると感じているという。

 記事では「ギジェルモ・リゴンドーは次なる対戦相手を待っている。だが、多くの人々が彼から逃げていることを恐れている」と報じている。プレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)は年内の対戦カードを発表したが、現時点でリゴンドーの名はどこにも存在しないという。リゴンドーはこう話している。

「コロナウイルスで引き起こされたこの狂気の状況がどうなるか静観している。すべてが少しストップしてしまっているが、ボクシングの試合はすでに再開されている。PBCも戻ってきたが、まずはその場に立つことを祈っている」

 2013年にはドネアに判定勝ち。スーパーバンタム級で強さを証明していたが、対戦相手から逃げられていると感じていたという。

「(誰も戦いたがらない?)バンタム級でまた同じことが起こるのでは、と俺は恐れている。だが、望みを捨てたくないのでバンタム級に残る。この階級にはいいファイターが存在する。だが、彼らは俺に負けることをわかっている。2番目の部分が問題なんだ」

強敵との対戦要求「俺とリングに上がる相手が必要」

 圧倒的なテクニックでアウトボクシングを展開するリゴンドー。タレント豊富なバンタム級でも、対戦相手たちが“逃げている”と苦言を呈している。実際は、実力者たちとの対戦が実現しない要因は明らかになっていないが、本人は強いがゆえに相手がいないと自信を持っているようだ。

「彼らがバンタム級で(自身と)戦いたくないというなら、122ポンド(スーパーバンタム級)に転級するだろう。そこで再びスーパーチャンピオンになるだろう。常に2階級王者になれると言ってきたが、対戦相手が必要なんだ。俺とリングに上がる相手が」

 2月8日にWBA世界バンタム級1位のリボリオ・ソリスを倒した。井上を含め、強い相手との対戦を望んできたキューバ人王者。今年中に防衛戦、またはさらなる強敵と拳を交えることはあるのだろうか。(THE ANSWER編集部)