28歳エストラーダが歴史的決着を演じるも…米ファン「最悪の試合だ!」 女子ボクシングで史上最短KOが誕生した。米カリフォルニアで行われたWBCシルバー女子ライトフライ級8回戦でセニエサ・エストラーダ(米国)がミランダ・アドキンス(米国)に衝…

28歳エストラーダが歴史的決着を演じるも…米ファン「最悪の試合だ!」

 女子ボクシングで史上最短KOが誕生した。米カリフォルニアで行われたWBCシルバー女子ライトフライ級8回戦でセニエサ・エストラーダ(米国)がミランダ・アドキンス(米国)に衝撃の7秒KO勝ち。通算19戦19勝(8KO)とした。歴史的決着の瞬間を米スポーツチャンネル「DAZN USA」が動画付きで公開したが、実力差のあるマッチメークに対して波紋が広がっている。

 あっという間に決着した。ゴングが鳴り、前に出たエストラーダ。すると、アドキンスのガードの上から強烈なコンビネーションで3発打ち込んだ。最後の左フックが顔面を捉えて足元をぐらつかせると、すかさず連打。さらに左ボディーでガードを下げさせ、顔面にラッシュをかました。そのまま仰向けに卒倒したアドキンス。目が開かず、失神している様子だった。

 試合時間わずか7秒という衝撃の決着。米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」は「女子ボクシングの歴史で最短のノックアウトを記録した」と女子史上最速KOと紹介し、驚きが広がっていた。だが、興行を中継し、実際の動画を公開した「DAZN USA」公式インスタグラムには米ファンからマッチメークに疑問を呈する声が上がっている。

 コメント欄には「やられた方は心ここにあらずだ」「残酷」「ギャー」「セニサ・エストラーダの相手はストリートにいたところを連れてこられたんじゃないか」「最悪の試合、何なの!」「ボクシング史上最大のミスマッチだ」「マッチメーカーは逮捕されろ」「プロとアマの違いだな」など、試合自体が無謀との指摘が上がっていた。

 デビュー以来18戦18勝の戦績を誇る28歳のエストラーダに対し、5戦5勝ながら42歳のアドキンスとは実力差があったことは否めない。WBC公式サイトによると、エストラーダは3月に別の対戦相手との試合を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により、試合はキャンセル。代わって組まれたのが、アドキンス戦だったという。(THE ANSWER編集部)