バルセロナがアスレティック・ビルバオに所属するスペイン人DFユーリ・ベルチチェ(30)に関心を示しているようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じている。 近年、スペイン代表DFジョルディ・アルバ(31)のバックアッパー探しに苦戦するバ…

バルセロナがアスレティック・ビルバオに所属するスペイン人DFユーリ・ベルチチェ(30)に関心を示しているようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じている。

近年、スペイン代表DFジョルディ・アルバ(31)のバックアッパー探しに苦戦するバルセロナ。昨夏にはベティスからスペイン人DFジュニオル・フィルポ(23)を獲得したものの、シーズンを通して適応に苦しみ、今夏には早くも放出候補にリストアップされている。

そのため、今夏の移籍市場に向けてはパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表DFレイヴァン・クルザワ(27)、ポルトのブラジル代表DFアレックス・テレス(27)らの獲得に動いていたが、いずれも交渉が難航していた。

そういった状況の中でクラブは、新たな候補としてアスレティックの主力の獲得に関心を示しているようだ。

バスク出身でトッテナムのアカデミー育ちのユーリは、レアル・ソシエダでの活躍をキッカケに2017年にはPSGにステップアップ。PSGでは準主力として国内3冠に貢献したものの、翌年にアカデミー時代を過ごした古巣アスレティックへ復帰。

すると、直近2シーズンは左サイドバック、ウイングバックの絶対的な主力に君臨。今シーズンはラ・リーガ33試合2ゴール2アシストの数字を残すなど、リーグ屈指の左サイドバックとして評価を高めている。

バルセロナはラ・リーガでの豊富な経験に加え、攻守両面で計算が立つユーリを評価しているが、獲得に向けてネックは1億ユーロ(約123億円)に設定されている契約解除金だ。

バスク属地主義を掲げ選手補強が地元に限られるアスレティックでは補強に高額な移籍金を支払うケースが少なく、財政面が非常に安定している。そのため、選手の放出に関して基本的に交渉のテーブルに着くことが少なく、他クラブが引き抜く場合、契約解除金を全額支払う必要が多い。

したがって、バルセロナがユーリの獲得に動く場合、現状では前述の1憶ユーロを支払うしか手段がなく、アスレティックを交渉のテーブルに座らせられるかが獲得のカギを握る。