24日、ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)はそれぞれ公式サイトを更新。今年は、中国で開催予定だった大会を全て中止すると発表した。【画像】最新のWTAツアースケジュールAP通…

24日、ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)はそれぞれ公式サイトを更新。今年は、中国で開催予定だった大会を全て中止すると発表した。【画像】最新のWTAツアースケジュール

AP通信によると中国のスポーツ統括機関GAS(国家体育総局)は9日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は2022年北京冬季オリンピックのためのテスト大会を除いて、原則として国際的なスポーツイベントを開催しない方針を発表していた。

今回中止が決まった中国での大会は、男子は「ATP1000 上海」「ATP500 北京」など4大会。女子は計7大会で、大坂なおみ(日本/日清食品)が昨年2019年に優勝を飾ったプレミア・マンダトリー「チャイナ・オープン」などに加え、昨年から開催地が深センに変わったツアー最終戦「WTAファイナルズ」も中止となった。

ATPの会長であるアンドレア・ガウデンツィ氏は、声明の中で「前例のない世界的な状況を受けて、中国政府が国のために最善を尽くそうとする決断を我々は尊重する」とコメント。

また、WTA会長兼CEOのスティーブ・サイモン氏は「残念ながらこの決定には"WTAファイナルズ"の中止も含まれており、その結果今年の最終戦へのレースランキング"レース・トゥ・深セン"も同様に中止となる。しかし我々は今回の決定を尊重し、来シーズンできるだけ早く中国に戻りたい」としている。

男子のツアーに関しては、例年同時期に日本で開催されていた「楽天ジャパンオープン」も今年は既に中止が決定している。一方で、女子の「東レ パン・パシフィック・オープン」は現時点では暫定スケジュールに残っている。

なおATPは、2020年のツアー最終戦「ATPファイナルズ」までのスケジュール改訂を続けており、暫定スケジュールを今後2週間で更新予定だとしている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「チャイナ・オープン」での大坂なおみ

(Photo by Zhe Ji/Getty Images)