アーセナルのU-20フランス代表DFウィリアム・サリバは、サンテチェンヌの一員としてクープ・ドゥ・フランス決勝に出場できないことに大きな失望を感じている。 サンテチェンヌ生え抜きのサリバは昨年7月にアーセナルへの完全移籍が決定。今シーズンは…

アーセナルのU-20フランス代表DFウィリアム・サリバは、サンテチェンヌの一員としてクープ・ドゥ・フランス決勝に出場できないことに大きな失望を感じている。

サンテチェンヌ生え抜きのサリバは昨年7月にアーセナルへの完全移籍が決定。今シーズンはレンタル移籍という形で故郷のクラブに残留していた。

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、リーグ・アンは4月末の段階で打ち切りが決定した一方、サンテチェンヌが38年ぶりの決勝進出を果たしたクープ・ドゥ・フランスは7月24日に一部観客を入れての開催が決定した。

そのため、サリバとサンテチェンヌはコロナ禍で特例が認められている短期のレンタル期間延長をアーセナルに要請していたが、新シーズンに向けて早期合流を求める保有元を説得できず、志半ばでクラブを去ることになった。

そういった中、サリバは自身不在で行われるクープ・ドゥ・フランス決勝の前日に行われた、フランス『レキップ』のインタビューで無念の思いを口にしている。なお、サリバはプレーすることはできないものの、パリ・サンジェルマン(PSG)との決勝が行われるスタッド・ドゥ・フランスに、“レ・ヴェール”のいちサポーターとしてスタンド観戦する。

「この試合は見逃すことができないよ。僕はプレーすることはできないけど、チームをサポートするためにスタジアムに向かい、少しでも決勝の雰囲気を味わいたいんだ」

「テレビの前ではそういった雰囲気を味わうことはできないからね。僕にとってはレ・ヴェールの勝利を期待してスタジアムにいることが重要なんだ」

「それにチームメイトに適切な形で別れを告げることも目的のひとつなんだ。僕はまるで強盗のような形でクラブを去ることになったから…」

また、サリバは最後の最後まで自身がクープ・ドゥ・フランス決勝でのプレーを望んでいたと主張。それだけに、クラブ間での交渉が破談に終わったことに大きな失望を感じているという。

「僕にとって初めての決勝戦だったから、絶対にプレーしたかった。それに、このクラブでの最後の試合になるはずだったからね。心からプレーすることを望んでいたんだ。それが、不可能だとわかったときでさえもね」

「2つのクラブは僕がプレーするためにすべてを尽くしてくれた。だけど、彼らは合意に至らなかった。そのことにひどく失望しているよ」