たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。 しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝…

たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。

しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。

今回はユベントスの元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンが、カリアリ相手に見せた至近距離セーブだ。

1995年、パルマでのプロデビュー以来、世界最高峰GKの名を欲しいままにしているブッフォン。2001年からはユベントスへ移籍し、絶対王者の絶対的守護神として活躍している。

GKとして長きに渡る経験を積んでいるブッフォンだが、2007年9月2日に行われた、セリエA第2節カリアリ戦では、ピンチに陥っても動じず、冷静な判断でスーパーセーブを決めている。

お互いに1点ずつ得点し、1-1で迎えた71分、ユベントス陣内右サイドでカリアリがフリーキックのチャンスを得る。クロスが上がり、ゴール前の混戦の中でボールはファーサイドに流れるが、カリアリのMFミッチェル・フィニがボックス内でボールを拾い、再び折り返しのクロス。すると逆サイドでフリーになっていたMFアンドレア・パロラがダイレクトボレーを放った。

しかし、反対側のポストを守っていたブッフォンが、戻りながら冷静にボールのコースを見て的確な判断でスーパーセーブ。自身の反射神経に絶対的な自信があるからこそ見せられる落ち着きで、至近距離セーブを決めてみせた。

試合はブッフォンのセーブでピンチを逃れたユベントスが3-2と打ち合いを制して勝利している。