明治安田生命J1リーグ第6節、サガン鳥栖vs清水エスパルスが22日に駅前不動産スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。 昨シーズンからリーグ戦8試合連続無得点の16位・鳥栖と、開幕5連敗の最下位・清水が対峙したミッドウィーク開催の下位…

明治安田生命J1リーグ第6節、サガン鳥栖vs清水エスパルスが22日に駅前不動産スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。

昨シーズンからリーグ戦8試合連続無得点の16位・鳥栖と、開幕5連敗の最下位・清水が対峙したミッドウィーク開催の下位対決。

前節、名古屋グランパスに0-1で敗れた鳥栖はその試合から先発4人を変更。中盤の底にパク・ジョンス、最前線に林を起用するなど、幾つかのポジションでテコ入れを図った。一方、ヴィッセル神戸に1-3の完敗を喫した清水はファン・ソッコ、竹内、金子に代えて立田、ヘナト・アウグスト、西澤を起用した。

立ち上がりはホームの鳥栖が良い入りを見せたが、11分に金森がプレー続行不可能となり、石井がスクランブル投入される。すると、徐々に試合の流れはアウェイの清水へ傾く。

カルリーニョス・ジェニオ、西澤と続けてボックス付近でシュートを放った清水は19分、右CKの場面でキッカーの西澤がファーへ浮き球を供給。これをヴァウド、立田と頭で繋ぐと、最後はゴール前のカルリーニョスが三度頭で合わせ、移籍後初ゴールとした。

開幕から無得点が続く中で先制を許す最悪な展開となった鳥栖だが、すぐさま反撃を開始。25分に左サイド深くの小屋松の際どい折り返しから石井のヒールシュートで決定機を作ると、30分過ぎに待望の今季初ゴールが生まれる。

35分、相手陣内での細かい繋ぎからボックス手前の石井が中へドリブルで切り込みながら浮いた原川にパス。これを受けた原川がGK梅田の手を弾く左足のミドルシュートをゴール右下隅に突き刺し、昨季から続いた連続無得点に終止符を打った。

1-1のイーブンに戻った試合はここから激しさを増すと、前半終了間際にはアウェイチームにビッグチャンス。高い位置でのプレッシャーから松岡の不用意なバックパスを誘発すると、ティーラシンの落としを受けたカルリーニョスがボックス右からシュート。しかし、この決定的なシュートはDFエドゥアルドが決死のゴールカバー。一度はボールがゴールラインを割りそうになるが、アクロバティックなヘディングでかき出した。

エドゥアルドのスーパークリアによって均衡を保って折り返した試合は後半も一進一退の攻防となる。立ち上がりは清水が攻勢に出たものの、時間の経過とともに鳥栖の鋭いカウンターが機能し始める。58分にはボックス右で内田の折り返しに反応した原川に2点目のチャンスも、シュートはわずかに枠の左に外れる。

互いに交代カードを切っていく中、試合はよりオープンな展開に。73分、清水が右CKからヴァウドがヘディングシュートでゴールネットを揺らすが、ここはオフサイドポジションの味方がプレーに関与したとの判定でゴールは認められず。

試合終盤にかけては完全に鳥栖が押し込む展開となるが、豊田がゴール至近距離から放ったワンタッチシュート、91分には安庸佑が個人技でボックス内まで運んで左足の決定的なシュートを放つが、いずれもGK梅田のビッグセーブに阻まれた。

そして、試合はこのまま1-1でタイムアップを迎え、鳥栖が今季初得点、清水が今季初の勝ち点を手にしたものの、互いに消化不良のドローとなった。

サガン鳥栖 1-1 清水エスパルス

【鳥栖】

原川力(前35)

【清水】

カルリーニョス・ジュニオ(前19)