サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free K…
サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。
この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。
今回は元ブラジル代表MFミシェウ・バストスがリヨン時代に決めたフリーキックだ。
ブラジルで天才と呼ばれ、鳴り物入りでフェイエノールトに加入するも、プロデビューはレンタル先のエクセルシオールだったバストス。一度ブラジルに戻り、2006年のリール移籍で再渡欧すると、2009年に加入したリヨンでは公式戦142試合に出場し35ゴールを記録した。
そのバストスは、2012年の8月24日に行われたリーグ・アン第3節のエビアン戦では、見事なFKを決めている。
先制を許したリヨンは、64分にバストスを投入。すると74分にゴール正面の位置でFKを獲得する。
ゴールまで少し距離はあったものの、キッカーのバストスは全力の助走から左足を振り抜いた。強烈なシュートは、相手DFの壁のわずかな隙間を抜け、GKから逃げるようなシュート回転でゴール左に突き刺さった。
その後はアル・アインやサンパウロ、パルメイラスに加え、レンタルではシャルケやローマでもプレーしたバストスは、2019年5月にブラジル2部のアメリカFCに入団。同年10月限りで現役を退くことを発表していた。