メキシコで開催中の「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」は10月31日(日本時間11月1日)、大会4日目を迎え、日本はオーストリアを16-0で下し、今大会初完封&5回コールド勝ちを収めた。■先発・勝野が4回零封「全力投球ができて、結果…

メキシコで開催中の「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」は10月31日(日本時間11月1日)、大会4日目を迎え、日本はオーストリアを16-0で下し、今大会初完封&5回コールド勝ちを収めた。

■先発・勝野が4回零封「全力投球ができて、結果もついてきてよかったです」

 メキシコで開催中の「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」は10月31日(日本時間11月1日)、大会4日目を迎え、日本はオーストリアを16-0で下し、今大会初完封&5回コールド勝ちを収めた。これで開幕4連勝で、11月3日(同4日)から始まるスーパーラウンド進出決定。オープニングラウンド最終日は、同じく4連勝中のオーストラリアと1位突破を懸けて戦う。

 斎藤監督が「うちの野球がしっかりできました」と振り返るように、投打そして守りがかみ合った隙のない戦いだった。投げては、先発の勝野(三菱重工名古屋)が初回から力強いストレートで圧倒。球場の球速表示では自己最速となる151キロを2度記録した。3回には2死から2連打で一、三塁としたが失点は許さず。4回には「ブルペンでちょっと修正した」というカーブでカウントを取りにいくなど、緩急をつけた投球で3者凡退。「全力投球ができて、結果もついてきてよかったです」と笑顔を浮かべた。

 打線も手を緩めなかった。初回に2死一、二塁から5番・山下(DeNA)の右中間二塁打で2点先制に成功した。3回には、先頭の植田(阪神)が四球で出塁すると、4本の長短打と3四死球などで7者連続生還。8回にも6点を加え、4回までに16点を挙げた。初戦から4戦連続で5番に座る山下は、この日3打数3安打3打点3得点1四球と大活躍。相手先発投手はスリークォーター気味のフォームに加え、速球が平均100キロ台という変則ピッチャーだったが、しっかり対応。「自分もいい調整ができていたので、いい結果が出てよかったです」と喜んだ。

■オープニングR最終戦はオーストラリアと全勝対決、指揮官は先発・笠原に期待

 5回のマウンドには、2番手の塹江(広島)が登場。初戦ニカラグア戦では2/3回を投げて4四球と荒れたが、登板間にしっかり修正し、この日は3者凡退で試合を締めくくった。

 前日は4失策を記録した守備も、3回に遊撃・植田が三遊間を抜けそうな打球を好捕し、一塁で刺すファインプレーを披露。斎藤監督は「昨日は自分たちで隙を見せた。それをしっかり反省して、今日はしっかり守ってくれた」と満足そうにうなずいた。

 11月1日(同2日)のオープニングラウンド最終日はオーストラリアと全勝対決を迎える。先発を務める左腕・笠原(ソフトバンク)に、指揮官は「(持ち味を)そのまま出してくれれば、そうそう打たれる相手じゃないと思っている」と期待を寄せる。この日猛打賞だった山下も「今日の試合というより、明日の試合で打たないと意味がない」と気合十分。全勝突破、さらに全勝優勝を目指して、侍ジャパンが突き進む。